東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 講演会一覧設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2025年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2026年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2026年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2026年度の目標 >> 済生会加須病院

済生会加須病院2025年度活動報告・2026年度の目標

この過活動報告を執筆させていただくのも、とうとう最後になりました。まずは、東京女子医大腎臓病総合医療センター入局後39年間お世話になりまして大変ありがとうございました。

さて、2025年度の済生会加須病院は小林、和田、溝口、石山、稲川の5名のメンバーで始まりました(和田先生は2024年1月より産休・育休より復帰)。4月からは和田先生が大学に帰局されたため4月より4名体制で活動をいたしました。

以前のご挨拶でも書きましたが、2022年6月1日に、今まで35年地域の中核病院として活動してまいりました栗橋の地を離れ埼玉県加須市上高柳に304床の新病院建設後移転いたしました。新病院は東武伊勢崎線加須駅から南方向、加須駅から800mの地に免震構造、地上6階の建物(304床の病院)として新築されました。新病院に移転しすでに3年半経過しだいぶ落ち着き地域に根づく中核病院として機能しております。

新病院では、は我々の長年の夢であった da Vinci Xiシステムも導入でき、2025年1月月より12月までに当科はロボット支援下手術を74症例(前年比125%)施行いたしました(外科も48症例施行のため計122例)。確実に年々症例数は増えてきております。高木教授をはじめご指導いただいた先生方、また導入にあたりメインでリードして頂いた橘先生に大変感謝申し上げます。ここ1~2年で埼玉県内もダビンチ導入施設が24施設となっており、急激にロボット手術が盛んになり、我々の利根医療圏内にも3施設で導入され、戦国時代へ突入しておりますので、今後も頑張って手術症例を増やして行きたいと思っております。

臨床部門では、昨年1年の外来体制は前年と変化なく、手術日の月、木曜日を除き2診体制で行い、1日の外来患者数は20~40人/日/1診(1日外来数は60~80人)で、もともと紹介予約型診療の形態をとっておりますが飛び込みも多いです。新院長の方針で他院からの紹介、直来患者さんは断らないとの方針にて患者がだいぶ増加しております。

手術に関しては、1か月の手術件数は25~35例前後で、昨年の手術検査件数は771例(約100例増加)でした。現スタッフの構成が指導医3名、専門医1名という人員構成となっております。大学からは遠方と考えられる方も多いと思いますが、都内から約1時間程度で来院でき、手術症例数も多いため是非若い先生に来ていただき経験値を増やしていただきたいと思っております。

手術症例の内訳は、TUR-BT84症例、f-TUL+r-TUL75例(f-TUL34例r-TUL41例)と最も多く例年通りでありました。内視鏡手術も昨年は例と一昨年の2倍以上の74症例を行いました。(ロボット手術;前立腺全摘出術44例、根治的腎摘出術11例、腎部分切除術13例、腎尿管全摘術5例、ラパロ副腎摘出1例)でした。前立腺針生検は183例と44症例増加しております。。溝口先生が赴任され、局所麻酔下に経会陰前立腺生検が行えるようになり、前立腺腹側の癌の検出率も向上しております。

一昨年も書きましたが、埼玉県は人口当たりの医師数が最も少ない県であり、とりわけ当地は泌尿器科過疎地域であり、当院が泌尿器科診療の中心的役割を担っております。最近利根医療圏内の入院手術の可能な病院も常勤医定員減のため手術ができなくなった病院もありさらに当院での泌尿器科の役割、重要性も増すことが予想されます。

当院からの論文投稿もここ数年毎年1~2編行っており、また初期研修医等にも埼玉地方会での学会発表を積極的に行ってもらっております。ここ4年連続で初期研修医のベストプレゼンテーション賞を受賞しております。

いつも当院の外来診療、手術のお手伝いに来て頂いている大学の諸先生方にはいつもながら大変感謝いたしております。今後ともご協力お願い申し上げます。

4月より小林よりバトンタッチし、溝口晋輔新部長を中心に新体制で頑張って頂ける事を願っております。(常勤医定数が減りますが、是が非でも来年度は若い先生に来ていただきたいと渇望しております)。2026年4月より小林は再雇用となり、済生会加須病院健診センター長をメインに、泌尿器科もお手伝いできる範囲でお手伝いする予定です。


溝口先生のご挨拶
2026年より部長を務めさせていただきます。小林先生が健診センター長となるため、泌尿器科としては、本年度より戦力ダウンしてしまいますが、応援に来てくださる先生方の指導を仰ぎながら、診療実績の維持・向上に努めたいと思っております。


2026年度の目標

  1. 診療実績(手術症例)を昨年度よりアップさせること(2025年度は達成)
  2. 学会報告、論文作成を積極的に行うこと (ここ3年で論文3編掲載済、共著も8編あり;達成)
  3. 女性泌尿器、難治性過活動膀胱などへの取り組み開拓
  4. 排尿自立支援ラウンドの拡大と学会報告
  5. 若い世代の医師にぜひ当院に来ていただく(最重要であり強い願望)

最後に(小林のご挨拶)

最後に、2026年3月をもちまして、14年間部長として働かせていただきました、小林が東京女子医大と済生会加須病院ともに定年退職を迎えます。長い間ご協力ご指導を承り本当にありがとうございました。歴代の教授を筆頭に関係各署各位の皆様に改めて御礼申し上げます。(留学の機会を与えていただいた東間名誉教授、当時の医局長の龍治先生には特に感謝しております)

1987年5月大学卒業後、東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科系に入局。医療練士終了後、1993年4月より泌尿器科助手として採用されました。卒後39年で7か所の施設に出張・派遣、大学関連施設は旧女子医大第2病院(東医療センター)に2回、成人医学センターも含め14年6か月所属しておりました。
1998年9月より2000年12月まで米国クリーブランドクリニックのアンドロロジーラボに留学させていただき、大学在職中は細々とED,男性不妊に関する専門外来・手術等も行っていました。

留学中に行った、担がん患者における男性不妊に関する精子妊孕性低下の原因につてDNAのdamageについてSCSAアッセイを用いた研究、論文で学位を習得でき、また、Cambell Urologyにも論文引用されたことが一番の思い出です。
東京女子医大で産婦人科のDrと不妊治療センターを将来開き参画するという計画がありましたが、私が留学から帰国した時には、産婦人科准教授以下不妊治療チームが退職(他施設に移動)となりこの計画は夢物語になってしまいました。(これも人生のターニングポイントかもしれません)

米国留学からは一般泌尿器科(泌尿器一般、特にTURやTULを中心に)大学関連施設で仕事をし、2012年4月より現在の済生会栗橋病院部長として地域医療に携わっています。2016年4月より同病院の副院長を拝命し、ISO担当、医療安全担当業務に従事いたしました。また、2022年6月より加須に移転が決まり、その準備に携わらせていただいたことは大変貴重な経験をさせていただきました。私にとって泌尿器科関連施設として、どうしてもダビンチ導入は必ず達成させなければならないミッションでしたので、それが達成できたことは安堵しております。


これから
2026年3月で一旦定年退職となりますが、再雇用となり、4月より(実際は2月より)済生会加須病院の健診センター長として働かせいていただきます。引き続き泌尿器科手術、外来、検査もお手伝いさせていただく予定です。

最後に39年間関係各署の先生方、看護師さん、事務の方など大変お世話になりました、ここまでやって来られたのも皆様の助けがあったからと思います。大変感謝いたしております。これからは、趣味のゴルフやコンサート鑑賞などしながらゆっくり第2の人生を進んでいこうと思っております。

小林 裕


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