東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 「腎泌尿器癌研究会」設立趣意書

「腎泌尿器癌研究会」設立趣意書

本来泌尿器科は、腎臓から尿道にいたる尿路はもちろん男性生殖器および副腎疾患を扱う診療科ですが、高齢化社会を迎え、21世紀医学・医療に占める役割はますます大きくなっています。レーザーなど種々の医工学技術を応用した内視鏡手術、末梢血幹細胞移植を併用した化学療法、遺伝子操作による癌治療、腎臓移植など高度先進医療の発達には目をみはるものがあり、従来の泌尿器科の概念では十分対応できない現状となってきております。さらに腎疾患のため腎不全におちいった場合には、透析療法をはじめとする腎不全医療、さらには腎移植をも包括する他分野をも含めた知識が必要となります。また尿路変更を余儀なくされた患者に対しては、肉体的なハンディキャップだけでなく、精神的ストレスに対する配慮も必要となり、生活の質を考慮に入れた細やかな診療が要求されます。さらに癌の臨床においては、手術、化学療法、放射線療法、免疫療法などの基礎的、臨床的研究はもちろん、在宅医療、ホスピスなどの末期医療にも目を向けた幅広い視野が必要です。

東京女子医科大学泌尿器科は、腎臓病総合医療センターに属しており、内科的、小児科的腎臓病学と一体となった総合的な医療を行える環境にあります。われわれの教室は、東京女子医科大学病院およびその関連病院からの泌尿器科疾患患者を多数紹介される立場にあるばかりか、その最先端の専門的な高度医療を求めて関東地方はもちろん、全国から、さらに国外からも多くの患者が来院されているというのが実情であり、その社会的役割は益々大きくなっています。われわれの教室は、総合的な腎泌尿器科総合医療センターの発展を目指していますが、このようなセンターが本邦にみられないことを鑑み、世界的にも代表的なセンターの設立を志す所存です。本研究会は、上記の目的に向けて、より高度な内容の診療、研究を行い、同時に将来を担う人材の育成を行うことを目的に設立されたものであります。

つきましては、当研究会へのご援助・ご協力を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。


発起人 東間 紘 梅津 隆子 高橋 通子 荒 隆一 斎藤 豊一 木川田典彌 宇田 光夫
世話人 髙木敏男 東間紘 田邉一成 高橋通子 荒隆一 常盤峻士 木原健 合谷信行 巴ひかる 近藤恒徳
中澤速和 八木澤隆 山崎雄一郎 安部良 島田勝則 杉谷篤
監査 須田昭夫 井口靖浩
(順不同・敬称略)

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