東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 講演会一覧設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2023年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2024年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2024年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2024年度の目標 >> 済生会加須病院

済生会加須病院2023年度活動報告・2024年度の目標

2023年度の済生会加須病院は小林、橘、和田、瀬川の4名のメンバーで始まりました。4月より瀬川先生と石山先生が交代し、10月新規開業のため、橘先生が退職され、以降小林、海老沼(和田)、石山の3名体制で活動致しました。また2024年1月からは和田先生が産休となり、大学より溝口先生が赴任されました。

以前のご挨拶でも書きましたが、2022年6月1日に、今まで35年地域の中核病院として活動してまいりました栗橋の地を離れ埼玉県加須市上高柳に304床の新病院建設後移転いたしました。新病院は東武伊勢崎線加須駅から南方向、加須駅から800mの地に免震構造、地上6階の建物(304床の病院)として新築されました。新病院に移転しすでに1年半経過しだいぶ落ち着きました。

新病院では、は我々の長年の夢であった da Vinci Xiシステムも導入でき、2023年1月月より12月までに当科はロボット支援下手術を43症例に施行いたしました(外科も21症例施行)。安全で慎重なロボット手術の導入が行えました。高木教授をはじめご指導いただいた先生方、また導入にあたりメインでリードして頂いた橘先生に大変感謝申し上げます。ここ1~2年で埼玉県内もダビンチ導入施設が21施設となっており、急激にロボット手術が盛んになってきました。我々の利根医療圏内にも3施設で導入されており戦国時代へ突入しておりますので、今後も頑張って手術症例を増やそうと思っております。

臨床部門では、昨年1年の外来体制は前年と変化なく、手術日の木曜日を除き2診体制で行い、1日の外来患者数は30~40人/日/1診(1日外来数は80~90人)で、もともと紹介型診療の形態をとっておりますが飛び込みも多く増加傾向にあります。

手術に関しては、1か月の手術件数は20~25例前後で、昨年の手術検査件数は625例でした。現スタッフの構成が指導医2名、専門医1名であり、若い先生にぜひ来ていただき手術の経験を積んでいただきたいです。

手術症例の内訳は、TUR-BT76症例、f-TUL+r-TUL50(f-TUL25例r-TUL25例)症例と最も多く例年通りでありました。内視鏡手術も昨年は43例と一昨年の2倍以上の症例を行いました。(ロボット手術;前立腺全摘出術32例、根治的腎摘出術5例、腎部分切除術4例、腎尿管全摘術1例、膀胱全摘術1例 計43例)でした。前立腺針生検は142例で昨年より10%減でした。

一昨年も書きましたが、埼玉県は人口当たりの医師数が最も少ない県であり、とりわけ当地は泌尿器科過疎地域であり、当院が泌尿器科診療の中心的役割を担っております。
今後高齢化もさらに進み、当地での泌尿器科の役割、重要性も増すことが予想されます。

最後に、当院の外来診療、手術のお手伝いに来て頂いている大学の諸先生方にはいつもながら大変感謝いたしております。今後ともご協力お願い申し上げます。

また、当院に2年間4か月勤務して頂いた橘先生(2021年5月~2023年9月)本当にありがとうございました。新天地での益々のご活躍をお祈りしております。


2024年度の目標

  1. 診療実績(手術症例)を昨年度よりアップさせること(一昨年とほぼ同様)
  2. 学会報告、論文作成を積極的に行うこと (一昨年論文1編掲載済、現在1編投稿中)
  3. スタッフ各自の自己研鑽をすすめる(専門医、認定等習得)
  4. 腹腔鏡手術をさらに増加させる(ダビンチ手術の増加)
  5. PNL・ESIRUSの症例の再導入(未導入)
  6. ISO9001継続と院内定着(達成)
  7. 排尿支援チームの立ち上げと排尿自立加算を算定する(達成)
  8. 若い世代の医師にぜひ来ていただく(強い願望)

小林 裕


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