2022年1月に足立区に移転してから2年が過ぎました。今年度は4月から6月にかけて手術枠の制限がかかり、また退職した内科医の補充が進まず、病院全体としてのactivityはお世辞にも高いとは言えない状態が続いております。これまでは週末の入院患者減少を防ぐ目的で土曜日に前立腺生検を施行しておりましたが、働き方改革により麻酔科医の手配ができないとのことで今後は続けられないことになりました。周辺へのアピール、手術件数増加のためにDaVinciの購入をこの3年ほどずっと御願いしているにもかかわらず、全く前に進んでいません。この1年病院全体としては明るい話題がありません。
その中で泌尿器科は、確実に収益を増加させてきております。入院収益は現在のマンパワー、ロボット1台の中ではあまり増えないのですが、筋層浸潤膀胱癌に対する膀胱全摘数が20件に増えました。読売新聞のアンケート調査によれば都内で7番目に多い施設のようです。2024年は昨年を上回るペースで症例がはいっています。また外来化学療法の件数が腎癌、尿路上皮癌でかなり増加しており、当科の収益増にかなり貢献しています。それはさておき、この一年で頼もしく思ったのは、堀内、西村の同級生コンビです。堀内先生は土岐先生の退職後、医局長として、昨年の病院機能評価の対応、働き方改革の導入、医局員の意見を聞いたり、本当に頑張ってくれました。西村先生は、ロボット手術プロクター取得、腹腔鏡手術技術認定医取得してくれたことにより、手術症例を安全にこなすことができるようになりました。来年もこのコンビにより足立医療センター泌尿器科がしっかりと運営されることを期待しています。また2023年からは基幹施設として研修プログラムを立ち上げることができ、後期研修医を募集できるようになりました。来年以降最初の研修医が入ってくれることを期待したいと思います。
私も今年58才になりました。巴先生も退官され、大学で私よりも先輩は石田先生だけになりました。最近は両側中足骨の痛みと上室性頻脈のため前みたいに頑張って走ることもできなくなりました。それでも腕立て伏せをして筋肉が落ちないようし、たらたらですが月に80kmは走り、気分転換にときどきサウナに行ってととのい、気持ちは切らさないようにしています。また4月からメンバーも替わりますので、また新たな気持ちで頑張っていきたいと思います。
近藤恒徳
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