東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 講演会一覧設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2023年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2024年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2024年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2024年度の目標 >> RCC研究

2024年度 RCC研究 活動報告

RCC研究の担当をさせていただいて2年目となりました。まずは昨年度立てた目標を振り返りたいと思います。腎がん120例の腫瘍免疫微小環境のデータベース作成については、腎腫瘍約140検体を採取し、その中から尿路上皮癌や良性腎腫瘍などを除いた125検体においてフローサイトメトリーと網羅的遺伝子発現解析を行い、腫瘍免疫微小環境のデータベース作成を行いました。またこちらのデータベースを用いて免疫チェックポイント阻害剤の効果に関するデータと併せた原著論文を作成中であり、2023年度内には投稿予定です。さらに競争的資金につきましても科研費(基盤C)1本の獲得ができ、昨年度の目標は達成できたと考えております。

その上で2024年度はまた一歩研究を進めていきます。まず上記の作成したデータベースを用いて腎癌の腫瘍免疫微小環境を様々な方向から解析し、臨床的意義を明らかにする原著論文の投稿を目標とします。少々volumeのある論文を計画しております。また競争的資金に関しては、2023年度を上回る2本以上の科研費獲得を目標にします。そして研究内容に関しては、空間解析を用いた研究の導入を行いたいと考えております。これまでは腫瘍浸潤免疫細胞の解析はフローサイトメトリーを用いて行ってきましたが、この方法では細胞をバラバラにした状態で解析しますので、もともとの細胞の位置情報や細胞相互の関係性のデータが失われてしまいます。これらを保持した上での多重免疫染色や遺伝子発現解析にも着手していきたいと思います。

今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


【2023年度の目標】

  • 腎癌120例の腫瘍免疫微小環境データベースの完成 (腫瘍浸潤免疫細胞、網羅的遺伝子発現解析) → 125検体の解析完了(達成)
  • 基礎研究データを含む論文1編の投稿 → 2023年度中に投稿予定(達成見込み)
  • 競争的資金(科研費1本)の獲得 → 基盤Cを獲得(達成)

【2024年度の目標】

  • 腫瘍免疫微小環境データベースを用いた論文1編の投稿
  • 競争的資金(科研費2本以上)の獲得
  • 空間解析の導入

福田洋典


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