東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 講演会一覧設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2023年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2024年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2024年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2024年度の目標 >> 腫瘍部門

腫瘍班活動報告

2023年度は新型コロナウイルス蔓延が一段落してきた年となりました。まだまだ医療機関への負担は継続しているものの、以前のような通常の生活が近づいているような雰囲気が漂ってきております。
それでは腫瘍班の活動報告をいたします。


手術関連

腎腫瘍関連
ロボット支援腎部分切除術 264例(2022年:286例、2021年:271例、2020年:288例)
腎癌手術総数 338例(2022年:351例2021年:325例、2020年:325例、2020年:341例

尿路上皮関連
腎腎尿管全摘(全てロボット支援) 27例(2022年:12例、2021年11例、2020年24例)

TUR-BT 127例(2022年:110例、2021年110例、2020年111例)

膀胱全摘(全てロボット支援) 10例(2022年10例、2021年12例、2020年11例)


泌尿器科腫瘍に対する手術件数は例年通りの症例を維持することができました。ご協力いただいております同門・関連病院の皆様にはこの場をかりて深く御礼申し上げます。

2022年4月よりロボット腎摘除術、ロボット腎尿管全摘除術、ロボット副腎摘除術がそれぞれ保険収載されました。海外の報告でも指摘されているように腹腔鏡での手術は次第にロボット手術へ移行してきております。しかしながら、腹腔鏡手術のメリット(ドナー腎摘のように)は様々あり、特にロボット機器の故障時などは腹腔鏡手術の手技習得の必要性を痛感いたします。また、開腹手術は何よりも基本手技ではありますが、現在は超高難易度な症例が対象となる位置付けとなっております。これまで先輩方にご指導いただいた様々な手術手技を継承しながら、今後の若手泌尿器外科医を育てていくよう思案し尽力して参ります。


論文関連
本年は29本の論文が現時点でacceptされております。根本先生や中村先生、永久先生など若手の論文が良いjournalにアクセプトされており、他の若手の先生方にも良い影響を与えていると考えます。臨床論文は学年関係なく世界へ発信できるため、ぜひとも積極的に取り組んでいただきたいと思います。


研究関連
基礎研究では、大学院の池田先生がTWIns内のAIM医学研究所に国内留学されており、来年には臨床へ戻られる予定です。Apoptosis inhibitor of macrophage (AIM)とは、急性腎不全の回復などに寄与する血中タンパクで、AIMとCKDの関係について主に研究されておりました。また、木島先生が当大学院へ進学して移植関係と腫瘍関係の両輪で研究される予定となっています。

今後も一症例一症例を大切にしながら泌尿器科腫瘍に関する臨床および研究に尽力していく所存です。引き続きご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

本年度の論文に関しての詳細は業績ページをご参考ください。

吉田一彦


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