東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 講演会一覧設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2023年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2024年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2024年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2024年度の目標 >> 外来部門

外来部門 活動報告

世界がコロナ禍から解放され、失われた日々が取り戻されたかのような活気を感じます。しかし、我々医療従事者にとっては、未だに新型コロナウイルス対応の新常態(new normal)を継続しなければならず、相当なストレスを感じる日々が続いています。日常の発熱外来におけるトリアージ、入院患者の新型コロナウイルス感染に伴う手術スケジュールの変更、スタッフやその家族の感染による突然の人員不足など、COVID-19と命名されたこの病気による苦境が、2023年も続いているとは思いもよりませんでした。

そうした困難な状況でしたが、2023年には泌尿器科を初めて受診された方が4,238名、再診の患者様が31,513名に上りました。入院部門では、年間で合計1,808名の患者様にご入院いただき、手術および検査件数は1,495件に達し、例年と同様の活動を継続できました。全ては患者様をご紹介いただき、同時に多大なご支援を賜りました関連病院の先生方のおかげと感謝しております。

手術統計に目を向けますと、腎移植手術は昨年に生体腎移植が114例、献腎が14例であったのに対し、今年は生体腎移植が118例、献腎が11例とほぼ同数を維持しています。保険収載されたロボット支援根治的腎摘出術や腎尿管全摘出術の影響により、ロボット支援腎部分切除は昨年の286例から今年は264例へと減少しましたが、ロボット支援を含む腹腔鏡下根治的腎摘出術は昨年の39例から今年は59例へ、同腎尿管全摘出術は12例から27例へと増加しています。排尿疾患分野でも、ロボット支援仙骨固定術の導入により膀胱瘤手術が昨年の0件から今年は12件に、HoLEP(経尿道的前立腺レーザー核出術)の導入により前立腺切除術が昨年2件から今年は16件に増加しました。来年度にはMRI fusion biopsyの導入を事業計画に盛り込んでおり、前立腺がん関連の手術件数の増加も見込んでいます。

私たち東京女子医科大学泌尿器科は、時代の変遷に取り残されることなく、常に日本の泌尿器科を牽引する存在としての役割を果たせるよう、医局員一丸となって努めてまいります。今後ともご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

外来医長 平井敏仁




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