東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2021年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2022年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2022年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2022年度の目標 >> 戸田中央総合病院

戸田中央総合病院 泌尿器科・移植外科の2021年の活動報告

戸田中央総合病院では、2020年12月下旬より2021年1月にかけて、新型コロナウイルス感染のクラスターが発生し、日本最大のクラスター病院となりました。職員174人の感染と、患者150人の感染で、患者死亡は45人にのぼりました。この経緯は清水が、2021年の日本医療病院管理学会にて報告しています。1月は、外来は再診のみで電話診療も並行しており、病棟は新規入院停止で定期手術も停止されていました。2月以降順次再開しました。

外来は2020年からの受診控えから少し回復しつつあり、11月、12月はコロナ禍前より逆に増加しています。泌尿器科の収益も一時は下がりましたが、後半で回復し、11月は今まででの最高収益となり外科系診療科では1番となりました。

医局員の構成に関してですが、昨年に引き続き清水と飯田先生の2人部長体制でした。3月までは関戸先生と渡口先生がおり、4月より加藤先生、狩野先生に交代し、堀内先生と木島先生が引き続きで医局員6人体制でした。特別顧問の東間先生にも引き続き外来の手伝いをしてもらっています。手術に関しても、本院から飯塚先生、高木先生、羽田先生、室宮先生、八千代より乾先生、常磐病院より新村先生と小内先生、余丁町クリニックより尾本先生、順天堂浦安病院より野崎先生、更に角山先生の応援を得ていました。

手術件数は769件とコロナ禍により前年(2020年)の6割まで減少しました。

ダ・ヴィンチXを引き続き稼働していました。ロボット支援前立腺全摘除術は40例と2020年とほぼ同じですが以前に比べ減少傾向です。ロボット支援腎部分切除術も12例と昨年とほぼ同じです。ロボット支援膀胱全摘除術は2例と少し少なくなってしまいました。ロボット支援腎盂形成術も1例に施行しました。

腎移植は、全部生体ですが22例に施行し、自家腎移植も腎動脈瘤に対し1例施行しました。

尿路結石に関してTULは55例、ECIRSは2例施行しました。

TUR-Pは55例に施行し、TUR-Btは107例施行しました。

透析シャント関連手術は78例と以前に比べ減少しました。

2021年は難治性過活動膀胱に対するボトックスの膀胱内注入療法を小内先生の指導により導入し、狩野先生中心に4例施行しました。

学会活動も盛んにし、医局員のみならず、2021年11月の日本泌尿器科学会西日本総会では前期研修医の近藤先生(2022年入局予定)と菊池先生(本院形成外科菊池先生(現・日本大学)の御子息)に発表もしてもらいました。

論文執筆活動も金曜日の朝の論文執筆カンファレンスで飯田先生指導のもとにしています。

清水が戸田の腎移植の統計をTransplantation proceedingsに発表しました。木島先生は、Transplantation proceedingsに4編、IJU case reportに1編発表しております。加藤先生と堀内先生も近く投稿予定です。更に飯田先生の指導で、リハビリテーション科より日本老年泌尿器科学会誌に「理学療法士によるリハビリテーション介入を行ったロボット支援前立腺全摘除術後患者の下部尿路症状」を発表しました。


2022年の目標

  • 腎移植を継続的に施行する。
  • 減少しているロボット支援手術症例(前立腺癌・腎癌・膀胱癌)を増やす。
  • ECIRSなど結石治療を更に積極的にする。
  • ボトックスの膀胱内注入療法の症例数を増やす。
  • 仙骨神経刺激療法の開始。
    • 清水朋一


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