東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2021年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2022年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2022年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2022年度の目標 >> 東京女子医科大学附属足立医療センター

2021年度足立医療センター泌尿器科活動報告

数年来移転に向けて様々な準備をしておりましたが、コロナ禍でありながら2022年1月1日に移転が完了致しました。長年お世話になった荒川区西尾久より足立区江北に移転し、東京女子医科大学附属足立医療センターに名称変更いたしました。足立区のみならず、川口の東側、草加も医療圏に入ってきます。すでにこうした地域の先生方との医療連携を開始しており、今後さらに患者数が増えていくことが期待されます。足立区には勝和会病院もあり、井口腎泌尿器科も近くなります。今後も一層連携を強化して都北東部の拠点病院として発展させられるようにしていきたいと存じます。

新病院の建物の外見は女子医大の好きなレンガ風であり、10階建てで屋上にはヘリポートも作られています。外来は診察室も増え診療環境はよくなりました。患者にメッセージ受信機を持たせ、診察室への入室、検査の呼び出しなどもこれで行うようになりました。ただ看護師、クラークの体制が十分ではなく、今後しっかり外来運営ができるのかやや心配なところがあります。病棟も広くなりきれいになりました。しかし個室が多く大部屋が少ないため、大部屋に入れない患者をやむを得ず個室に入れざるを得ず、個室料差額免除となることが多いと問題にされています。ただこの地域性を考えればそうなることはわかっていたことであり、そういったことを知らない人たちが設計を進めたためと思います。病室に患者名が書かれていないため、回診のときに誰がどこにいるがわからず慣れが必要です。手術室も室数も増え広くなりました。Da Vinciが入っても十分なスペースがとれモニターも天釣りになりすっきりしました。ただ立派で大きなモニターが天井近くの見にくいところに設置されていたりなどの問題もあります。このように不都合もありますが、いずれわれわれの方が慣らされていくのだろうと思います。

泌尿器科の方に目を向けますと、8月に大きな医療事故がありました。これだけの手術件数を行っているにもかかわらず昨年4月から腹腔鏡技術認定医が私一人しかいないという状況となったこともあり、手術の体制を十分に整備できなかった点が大きな問題であったと思います。術式や手術メンバーなどの決定などの体制を改善するようにしています。ただ収益も昨年よりも10%以上増加しており、内科の次に収益が高い診療科になっております。医師一人あたりの収益ではかなり多く、医局の先生方はとても頑張ってくれています。Global phase3の治験も現在5件が動いており、2022年にはさらに3件ほどまた新しい治験が開始となる予定です。

2022年の目標は

  1. 安全な医療を提供する体制をしっかりと整える事。とくに手術部門において、患者説明、スケジューリング、メンバリングなどをしっかりと行っていくことが大事であると考えております。
  2. 本年度と同程度の手術件数の維持。移転もあり、昨年同様の件数が維持できればと考えております。
  3. 収益の増加。最近は外来収入が多くなっており、これは術後患者の検査、薬物療法患者の増加によります。来年度はこの部分の収入増加ができればと考えております。
  4. 足立医療センターの拠点教育施設申請。当院の医局員はすべて本院人事に依存しておりますが、これでは本院の意向で当院の医局員が変わってしまい、継続的な診療・教育ができなくなります。そのため女子医大グループとして門戸を広げるという意味でも次年度には申請をしたいと考えております。

新病院になったこともあり、また気を引き締めて診療にあってまいりたいと考えております。また泌尿器科秘書が昨年8月から交替し、藤井麻衣子さんになっております。とても仕事ができる方なので、いろいろと助かっています。今後ともよろしく御願い致します。

近藤恒徳


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