東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2021年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2022年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2022年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2022年度の目標 >> 小児・形成泌尿器科部門

2021年度 小児・形成泌尿器科 活動報告

前年度で小児・形成泌尿器科の活動は休止となっており、残念ながら本稿でご報告申し上げる実績はございません。未来ある若年患者さん方の先鞭をつけメスを置かれた鈴木先生の思慮に富んだご決断、また歴々の先輩方の輝かしい業績を思い、背筋の伸びる思いです。当方は2022年度より神奈川県立こども医療センターへ出向させて頂き、以下の目標を持ち精進して参ります。

(1)ロボット補助下手術の技術習得
小児分野での鏡視下手術には制限が多く、機器類の細径化など技術改良が待たれるのが現状です。しかし趨勢を窺うに思春期前後の患児における術式のロボット化は必然と予測します。腎盂形成術はもちろんのこと将来的には膀胱尿管新吻合術、膀胱拡大術を見据え手術手技の研鑽に励みます。

(2)尿路形成・機能再建の技術向上
腎機能を健全に維持する要素の一つが下部尿路機能であり、先天性腎尿路奇形のみならず移植患者さんにおいてもそれは例外ではありません。神経学的所見も含め尿路のダイナミズムを理解した機能再建の技術を高めて参ります。

(3)若い先生方への機会提供
後期研修中の先生方に短期間でも当分野に触れる機会を提供したいと思っています。開腹手術の機会が少なくなっている現在、例えば精巣固定術ひとつとっても皮切の位置、組織の把持・展開、器械の選択等々、手術手技の涵養に生かして頂けるかと思います。

子育てをしながらの仕事は、己の不甲斐なさに忸怩たる思いが募りますが、数々の暖かいご配慮に只々深謝申し上げるばかりです。若い先生方のロールモデルとなれるよう、精一杯邁進したいと思います。今後ともご指導ご鞭撻を頂けますと幸いです。

林 千裕


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