東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2021年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2022年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2022年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2022年度の目標 >> 尿路結石部門

尿路結石部門

昨年まで尿路結石部門を取りまとめて頂いていた羽田先生より引き継がせて頂きました。

外来診療では、多くの先生方に結石症例をご紹介頂き、症例に応じた適切な治療を提案できるように心掛けている。破砕治療に関しては上部尿路結石破砕にはESWL、TUL、TAP/ ECIRS (TUL assisted PNL/ Endoscopic combined intrarenal surgery)を施行した。ESWLは日帰り治療とし、外来班をローテート中の先生を中心に施行している。2021年は内視鏡的破砕術はTULを47例、TAPを1例施行した。なお、膀胱結石破砕術は10例であった。いずれも大きな合併症なく施行した。

TULにおいては、適切なデバイス選択、gentleなシース挿入や内視鏡操作、低腎盂内圧下での破砕、結石の形態や所見に応じたfragmentationとdustingの組み合わせ・パルス幅の調整といったレーザーセッティングを考えながら、効率的かつ腎盂・尿管に愛護的な破砕を心がけている。TAPにおいては、上記の観点だけでなく、安全な腎杯穿刺、修正Valdivia体位によるpositioning injuryへの注意が必要である。症例は1例であったが、術前に手術室スタッフとも入念なオリエンテーションを行った上で合併症なく安全に施行することができた。今後症例数の増加が見込まれる。

2021年はMosesテクノロジーを搭載した高出力のホルミウムヤグレーザーの最新機器を導入して頂いた。増加傾向にある内視鏡的結石破砕術だけでなくHoLEPを含めた泌尿器科でのレーザー治療のプラットフォームとして今後も有効活用させて頂きたい。

本年は、昨年に引き続き安全な結石破砕治療の提供、これまでの手術症例データをまとめた上での考察、尿管鏡操作や安全な結石破砕の手技習熟の指導を中心に行っていきたいと考えている。

八木澤隆史


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