東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 | 設立趣意書 | 会則 |
■ 2021年度年報 |
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4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2022年度の目標 >> TUR-P、minimal invasive surgery部門 |
TUR-P/minimally invasive surgery部門 2021年も本院ではTUR-P・HoLEPが6例と少なく、TUR-BT 110例がメインで施行された。 TUR-BTの切除に関しては、腫瘍の存在部位を領域として捉え、複数の腫瘍が近接する部位は領域として全体を切除することを心がけている。また、適切な病理検体採取のためにも、Tappingがショートストロークで繰り返すことは出来るだけ避けるよう伝えている。特に最近は初診時に3cmを超す膀胱腫瘍を認めることが多く、正確な深達度診断のためにも、No Tapping・適度のロングストロークで施行できるように指導している。 TUR-Pは、5α還元酵素阻害薬発売から数年が経過し、TUR-Pの適応となる症例は減少傾向にある。しかし、5α還元酵素阻害薬投与後に排尿障害が残存しやすい(1)中葉肥大が目立つ症例、(2)前立腺体積50cc以上の重度肥大症例、(3)5α還元酵素阻害薬に反応しない症例などに対してはTUR-P/HoLEPのよい適応である。前立腺体積50cc以上の重度肥大症例を対象とし、HoLEPを施行しているが、現状では薬物療法を希望する患者が多い。高齢化に伴い内科的疾患による内服薬数が多くなる傾向を鑑み、適切かつ積極的に手術を推奨していきたい。 尿道狭窄の切開術に関しては、対象はRARP、LRP後、およびTUR-BT、TUR-P、TUL後の症例であるが、症例は減少している。しかし、RARPのEnd GIAを使用したDVC処理に伴う内尿道口狭窄症例が認められたため、2年前より無阻血にてDVCを処理する方針に変更した。変更後の年数は短いが、RARP術後の内尿道口狭窄症例は認めていない。 2022年度の目標として、
またMinimal invasive surgery に関しては、ロボット補助下の前立腺摘除術、腎部分切除術、および腹腔鏡下ドナー腎摘除術も含まれるが、これらの項目については腫瘍班、および移植班の報告を参照されたい。 羽田圭祐 |
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