2020年は済生会川口に着任して5年目でした。3月まで林千裕先生、吉野真紀先生、四手井郁美先生と4人で活動、4月から林先生、吉野先生の交代で西村紘一先生、根本侑樹先生にきていただきました。

2020年はコロナの年となりましたが、春には当院で一部の患者さん、フタッフに感染者があり医局の先生方にご迷惑をお掛けし致しました。幸い2ヶ月で診療も回復はいたしましたが、皆様のご支援に支えられまた。感謝申し上げます。

このコロナ渦では無症状の患者さんの受診が少なくなりかけましたが、地域の内科の先生方のPSAやエコーでの検出、また近隣のお一人で泌尿器科クリニックをされている先生方からの紹介に支えられそれほど手術件数を減らすことなく診療ができました。人と人、地域の繋がりの有り難さを強く感じた一年でした。

2019年は8月にダビンチXを導入できRALP19件、RALC3件を施行できました。2020年は西村先生の活躍にも支えられRALP71件RALC14件と増加し、2020年11月にはダビンチ手術100例の記念楯をいただきました。またRAPNを2020年6月より東医療センターの近藤恒徳教授にご指導いただき、2020年12月に2例を施行し開始することができました。近藤先生はじめ、東医療センターのフタッフには嫌がらずに受け入れていただき感謝申し上げます。

学術的にも飯塚准教授に連携をとっていただきMetropolitan Prostate Cancer Groupの英文2報の共著者にいれていただきました。また当院と本院のデータを用いて池田先生に前立腺癌の論文を作成いただきました。石原先生、飯塚先生にも感謝申し上げます。

コロナ渦でも泌尿器科悪性腫瘍、尿路結石症、重症排尿障害などのコロナ以外の疾患を安全に治療することが使命と考えております。今後とも宜しくお願い致します。

2020年目標振り返り

1. RAPN手術の安全な導入⇒2020年12月に2例を施行し開始し達成
2. RALPの2割増加⇒2019年はラパロ17+ダビンチ18例。2020年はRALP71例で達成
3. 論文作成、できれば2報⇒共著書ですが、英文で3報　達成
4. 川口市民健診へのPSAの導入の土台作り；議会、患者会へのアプローチ；コロナ渦にて面談不可、進行なし　未達
5. Biojet／Hifuを利用した前立腺癌局所治療の試験的導入：Biojetの共同研究は開始、局所治療は東海大のみ施行　未達

2021年目標

1. ロボット支援腎盂形成術、および追加されるだろう手術の安全な導入
2. ロボット手術の2割増加
3. 論文作成：当院の強みであるBiojet生検の内容でできれば2報
4. 川口市民健診へのPSAの導入の土台作り；議会、患者会へのアプローチ。
5. Biojet／Hifuを利用した前立腺癌局所治療の試験的導入

橋本恭伸