東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2020年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2021年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2021年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2021年度の目標 >> 大久保病院

大久保病院 2020年度活動報告

昨年度は新型コロナウイルスで始まり、新型コロナウイルス終わった一年でした。1月16日に国内の感染第一例が報告された頃は、まだあまり危機感を感じていませんでしたが、WHOがパンデミックと宣言した頃には、もうニュースの中だけの出来事ではなくなっていました。

大久保病院では、3月5日に腎移植を行った、ちょうどその翌日に日本移植学会から緊急声明が発表され、しばらくは腎移植を中止することになりました。また、院内のマスクや手袋、ガウンなどの医療資源の不足もあり、外科系全科において手術数を減らすよう指示がありました。同時に軽症〜中等症の感染患者を受け入れることになり、15階病棟がコロナ専用となりました。外科系医師は保健所から依頼される感染患者の陰性確認のためのPCR検体の採取や国立国際医療センターのPCRセンターへの出向を当番制で行うようになりました。

幸いにも緊急事態宣言により、6月はじめには感染者数が減少傾向となったため、腎移植再開に向けての院内ガイドラインの作成や多部署との検討を行い、ようやく7月からの再開が実現し、昨年はなんとか9例の腎移植をおこなうことができました。

しかし、秋以降、急速な感染者数の増加に伴い、年末から年始にかけて院内のコロナ専用病床が増え続け、2月からは全304床のうち通常診療で使用可能な病床は104床のみとなり、外科系は手術を削減せざるをえなくなり、再び腎移植は中止することになりました。

2回目の緊急事態宣言後、この数日、ようやく感染者数が減少傾向となり、少し安堵していますが、まだまだ気が抜けません。しかし、今年はワクチン接種も控えており、ゆっくりではあるかもしれませんが、感染状況が収束に向かうことを願っています。

各施設の先生方も、それぞれの施設でそれぞれの悩みがあり、大変なことと思いますが、なんとかこの危機を乗り越え、みなさんとお会いできる日が来ることを願っております。今年度も引き続きよろしくお願いいたします。


今年度の目標

とにかく、腎移植の再開および継続です。

白川浩希


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