東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2020年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2021年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2021年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2021年度の目標 >> 尿路結石部門

尿路結石部門

食事や生活様式の欧米化による生活習慣病関連により、尿路結石は現在でも増加傾向にある疾患である。外来では救急診療科からの尿路結石疝痛発作のフォローだけでなく、関節リウマチベースの長期ステロイド使用に伴う尿路結石疾患を治療することが多くなった印象がある。
小児における尿路結石症に関しては、小児泌尿器科部門閉鎖に伴い施行していない。

治療に関しては、ESWL、TULを施行している。ESWLは日帰りとし、外来班に所属する医師・研修医を中心に施行しているが、2020年は25例と年々減少傾向にある。1cm以下の下腎杯以外の腎結石、上部尿管結石に対しては良い適応であるため、対象となる症例を適切に選択し、2021年も破砕効率の向上をめざして施行していく。

2020年に施行したTULは30例であった。八木澤先生を中心に取り組んでいるが、長期ステロイド使用歴や易感染性、インパクトした尿路結石など、なかなか手技的に難しい症例が多く見受けられた。若手研修医の先生が執刀するにはハードルが高い症例が多いが、その反面、八木澤先生の手術に積極的に入り、腎盂内圧減圧や結石破砕のテクニック、物品の選択など学び、研鑽に励んでもらいたい。PNLに関しては結石治療に慣れた先生が少ないため本年も0例であったが、2021年には5-10例を目標に施行していきたい。


2021年度の目標として、

  • 新入局者がローテートする東医療センター/八千代医療センターの協力もと、TULおよびf-TUL手技の獲得を指導していく。
  • ECIRS症例 5-10例
  • 尿路結石治療後の患者に対し、再発予防目的の生活指導を外来にて徹底する。

羽田圭祐


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