東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2020年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2021年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2021年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2021年度の目標 >> 腫瘍部門

腫瘍班活動報告

2020年度は手術、外来と大きな問題なく終えることができました。外来、病棟担当の先生方は、コロナ関係の仕事が増え、手術日に人員が足りないことも多々ありました。そのような中で、安全に手術と診療を行うことができたことは皆様のおかげです。深謝いたします。コロナがいつ落ち着くかわからず、不安な日々が続いております。ただし、多くの癌治療は不要不急なものではありません。本年も引き続き、診療、研究を行なっていく所存です。ご指導のほど、よろしくお願いいたします。

手術関連
腎腫瘍関連
ロボット支援腎部分切除術 288例 (2019年:321例、2018年:253例)
腎癌手術総数 341例(2019年:378例、2018年:330例)
腎腫瘍関連は2019年度より減少しておりますが、2018年度よりは多い状況でした。非常事態宣言にて検診などが減少し、癌の発見数が減少していることと、地方からの紹介が減っている影響と考えております。そのような中で、いつも紹介頂いております関連施設の先生には感謝いたします。しっかりと治療してお返しいたしますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

尿路上皮関連
腎尿管全摘 24例(2019年:27例、2018年:32例)
膀胱全摘(全てロボット支援) 11例(2019年11例、2018年13例)
TUR-Bt 111例(2019年95例、2018年90例)

尿路上皮は例年とそれほど手術数は変化しておりません。特定臨床研究で、ロボット支援腎尿管全摘が当院で行うことになっております。患者負担はありませんので、希望者がおりましたらご紹介いただければと思います。

論文関連
本年は25本の論文(当教室データを使用した論文)がacceptされております。やっと数年来の目標の20本をクリアいたしました。腎癌についてはおそらく国内最多の論文数であると思われます。本院のみならず、東医療センター近藤先生指導のもと、多くの論文が発表されております。また、現在、若手の先生を中心として、関連施設含めた多施設でのデータを集積しており、今後順次論文発表を予定しております。倫理委員会、データ収集、論文執筆について皆様にご協力頂くことが多くなると思いますが、何卒よろしくお願いいたします。本年の論文発表が多いため、first authorと雑誌名のみ記載しております。詳細は業績ページをご参考ください。

論文

  1. Kobari Y. Int J Urol, in press. (PMID: 33145892)
  2. Ishihara H. Urol Oncol. Aug 28:S1078-1439(20)30378-1. (PMID:32863124)
  3. Takagi T. J Robot Surg. In press. PMID: 32358741
  4. Tachibana H. Jpn J Clin Oncol. Nov 20. In press.(PMID: 33212488)
  5. Ishihara H. Int J Urol. Nov 6. In press. PMID: 33159426
  6. Ishiyama Y. Int J Clin Oncol. Nov 1. In press. (PMID: 33135126)
  7. Larcher A. Cent European J Urol. 73(3):273-279.(PMID: 33133653)
  8. Ito K. Jpn J Clin Oncol. Oct 22;50(11):1313-1320.(PMID: 33089867)
  9. Marchioni M. Minerva Urol Nefrol. Sep 29. In press. (PMID: 32993273)
  10. Ishihara H. Jpn J Clin Oncol. Sep 29. In press. (PMID: 32989464)
  11. Morita S. CVIR Endovasc. Sep 16;3(1):68. (PMID: 32007820)
  12. Ishihara H. Cancer Sci. Aug 29;111(11):4276-4287.(PMID: 32860304)
  13. Ishihara H. Int J Urol. Aug;27(8):691-692. (PMID: 32476185)
  14. Tachibana H. J Endourol. 34(7):754-762. (PMID: 32368924)
  15. Ishihara H. In Vivo. May-Jun;34(3):1541-1546.(PMID: 32354960)
  16. Ikeda T. Jpn J Clin Oncol. Aug 4;50(8):933-939.(PMID: 32303747)
  17. Uemura M. Cancer Sci. Mar;111(3):907-923.(PMID: 31883418)
  18. Yoshida K. Int J Clin Oncol. Jun;25(6):1155-1162. (PMID: 32065298)
  19. Morita S. Eur J Radiol. Mar;124.In press. (PMID: 32007820)
  20. Ikeda T.Clin Genitourin Cancer. Jun;18(3):236-240.e1. (PMID: 31917171)
  21. Ishihara H. Urol Oncol. May;38(5):526-532. (PMID: 31864934)
  22. Ishihara H. Int J Clin Oncol. Apr;25(4):705-712. (PMID: 31858306)
  23. Takagi T. Urol Oncol. 38(5):515-520. PMID: 32146128
  24. Takagi T. Int J Clin Oncol. 25:892-898. PMID: 32048086I
  25. Banno T. Int Braz J Urol. Jan-Feb;46(1):26-33. PMID: 31851455

2020年目標

  • 論文publish20編(達成)
  • 競争的研究資金の獲得(達成)
  • ロボット支援腎尿管全摘除術、リンパ節郭清術の臨床研究開始(達成)
  • 免疫チェックポイント薬予後規定因子の遺伝子的解析研究開始(達成)

2021年目標

  • 論文30編
  • 競争的研究資金2件以上
  • ロボット支援腎尿管全摘、リンパ節郭清症例集積、学会発表
  • 免疫チェックポイント薬予後規定因子の遺伝子的解析研究結果発表

高木敏男


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