東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2015年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2016年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2016年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2016年度の目標 >> 済生会栗橋病院

済生会栗橋病院2015年度活動報告・2016年度の目標

2015年度の済生会栗橋病院は小林、瀬戸口(〜8月まで)、北嶋(6月〜)、大島のメンバーで1年の活動をおこないました。

近年の消費税上昇、医療費改定のダブルショックからここ2年当院も赤字経営となっておりました。そのため昨年は賞与の減額がなされ、また経営改善のため8つのプロジェクト(PJ)が立ち上げられました。その一つのPJとしての「コスト管理委員会」の委員長に小生も任命され現在職員一丸となりプロジェクト進行中であります。毎月事務部長と各科部長との面接(ユニットオペレーション)が行われており経営再生について厳しい議論をしております。

臨床の部門では、昨年1年の外来体制は前年と変化なく、手術日の月曜日、木曜日を除き2診体制で行いました。1日の外来患者数は約40〜50人/日/1診で、紹介型診療ですが増加傾向にあります。

手術に関しては、1月の手術件数は平均25例前後で、昨年の手術検査件数は計721例でした。昨年度より更に約20%増加致しました。

指導医2名、後期研修医1名のスタッフ配置、また、研修医の大島先生が当院赴任後2年目となり、だいぶ手術に習熟したこともあり年間200症例以上の手術を経験していただいております。良い手術研修ができていると自負しております。

手術症例内容は、毎年最も多いTUR-BTが2ndTURを積極的に行うようになり、さらに症例数が増加し108例と100例を初めて超えました。
以前内視鏡的手術も増加しており、鏡視下腎摘+鏡視下腎尿管全摘出術は計7例、鏡視下前立腺全摘出術20例となっております。

相変わらず、尿路結石症例も多く、f-TUL+r-TULで65例でした。最近はサンゴ状結石に対してESIRUS(TAP)も始めました。

最近、当地で久喜市から莫大な援助を受けていた中核病院である、近隣の厚生連(JA)久喜総合病院が経営難のため、九州の病院グループに売却され、4月以降新規の体制で診療を継続することに決まりました。
また、近隣での泌尿器科常勤医撤退(西南医療センター)、常勤医定員減少(久喜総合病院)などあり、さらに症例の増加が見込まれ、かつ当院の重要性が増すと考えられます。

そんな中、本年度より大学のご厚意にて4人体制に増員して頂く予定でしたが、大学の急な人事の変動により、今年も3人体制で行うことになりそうです。致し方ないのですが誠に残念であります。

最後に、当院に手術、外来診療のお手伝いに来て頂いている大学の諸先生方に、いつもながら大変感謝申し上げますとともに、今後ともご協力、ご尽力をお貸し頂ければと存じます。

最後に、残念ながら3月をもって女子医大を離れられる大島先生の今後のご活躍をお祈り致しております。

2016年度の目標

  1. 診療実績(手術も含め)の昨年度よりアップさせること(来年こそは4人体制にして頂くよう)
  2. 学会発表、論文作成を積極的に行うこと
  3. スタッフ各自の自己研鑽(専門医の所得など)をすすめる
  4. 近隣施設との更なる地域連携をはかる
  5. 腹腔鏡手術をさらにすすめる(特に前立腺)
小林 裕

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