東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2015年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2016年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2016年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2016年度の目標 >> 社会医療法人川島会 川島病院

社会医療法人 川島会 川島病院 近況報告

2013年3月末で東京女子医科大学泌尿器科教室を退局し、徳島へ帰り川島病院に勤務してはや3年になります。現在は透析医療を中心に従事しておりますが、女子医大在職中は本院、栗橋病院、東医療センターに勤務し様々な症例、手術を勉強させて頂いた事を非常に感謝しております。

現在の当院のトピックとしては、川島病院からすぐのところに免震構造をもつ同時透析160床の「川島透析クリニック」がオープンしてこの3月で丸1年になったことがあげられます。ここでは500名以上の患者を4つの透析室に分けて診療を行っております。それぞれの透析室ごとに異なる4社のon-line HDF対応全自動コンソールを使用し、より良質な透析治療を提供しております。このような治療環境のもと、on-line HDF患者の割合は全国平均を大きく上回る約40%となっています。開院当初はバタバタする事も多かったのですが、現在はようやく落ち着いてきたところであります。

また2016年2月には徳島県南部の阿南市に「阿南川島クリニック」がオープンし、これでサテライトクリニックは5つになりました。川島ホスピタルグループ全体で1100名の透析患者を管理しております。近隣の透析施設からのバスキュラーアクセストラブル依頼も多く、またPDファーストの概念のもとに腹膜透析医療も積極的に行っております。2014年度も徳島県は香川県に次いで透析患者のPD普及率は全国2位であり当院では約100名のPD患者を管理しており、今後もPDの普及を積極的に進めていきたいと考えております。昨年の腎移植は少なかったのですが、新年度は5件以上を目標にしております。さらに在宅血液透析にも力を入れており現在は3名ですが、その普及に努めていきたいと思います。

私、医師になって十数年が経過しますが、最近考える事として病院の存在意義と使命とはいったい何であろうかとよく考える事があります。優等生的な回答としては、医学の進歩に貢献し患者に上質な医療を提供する事になるかと思われますが、それと同等に大事な事として医師がその組織の一員であることに誇りを持てるような組織であり、より自分の技量を高める事が出来る組織であると自覚できる事かと思います。その意味において女子医大から当院に勉強に来て頂いている若い先生方にとって必ず、技量や知識を習得して帰っていただけるように、常に私自身が努力をしていかなければと肝に銘じております。

今回は岡田大吾先生に2年間勤務して頂き手術、透析管理を含めて非常に重要な戦力であり、成長して頂いたと思っております。また彼は以前より交際していた方と徳島在住中に結婚し我々も結婚式に出席させて頂き、大変嬉しく思いました。若い後輩が当院在職中に結婚し人生の新たなる一歩を進んでいく事に私自身も力をもらいました。岡田先生は明るく周囲を盛り立てる魅力があり職員からの信望も厚く、これからも先生の持ち味をさらに磨いて前進し大成してくれるものと信じております。

これからも日本一の透析医療を目指し、その診療に邁進していきたいと思っております。
今後も女子医大泌尿器科の同門としてご指導、ご鞭撻の程何卒宜しくお願い申し上げます。

横田成司

[ 前のページへ戻る ] [ ページトップへ戻る ]

Copyright (C) The Society of Urological Disease at TWMU All Rights Reserved.