東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2015年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2016年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2016年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2016年度の目標 >> 大久保病院

東京都保健医療公社大久保病院 泌尿器科・移植外科 2015年活動報告

2015年の歌舞伎町は、コマ劇場跡地に映画館と飲食店が併設された高層ホテルのオープンに始まり、その後、大久保病院の真向かいに新しいホテルがオープン、さらに新宿ミラノ座も取り壊され新たな施設が建設されることが決まり、病院周辺の雰囲気は以前より少しだけ健全になりつつあります。夜は相変わらず賑やかで、救急外来には毎日のように急性アルコール中毒の患者がやって来ますが.....。

さて、昨年の当院の腎移植は19例でした。1月〜3月にかけては症例不足や手術延期が続きましたが、4月以降は比較的、順調に手術を行うことができました。しかし、結果的には目標である年間20例以上を達成できなかったことは残念でした。しかし、19例中13例は当院腎内科や近隣医療施設からの紹介であり、医療連携が順調に進んでいることを実感できた一年でもありました。

最近は先行的腎移植を希望される患者さんが増加しており、末期腎不全となった段階で、腎臓内科医から腎代替療法として透析療法だけでなく腎移植を提示される患者さんが増えているのだと思われます。しかし、まだ腎臓内科以外の医師、特に地域の開業医の先生達の中には、"血液型が違うと移植はできない"、"親子じゃないとできない"、"治療成績が悪い" などと考えられている先生が多く、できるだけ地域の糖尿病内科や循環器内科等の研究会に参加して、最近の腎移植について発表させていただき、腎移植医療の啓蒙を行っています。大久保病院は腎臓内科が腎移植に対して非常に積極的であり、お互いが協力しながら、とても良い関係で移植医療が行えています。今後もさらに症例数を増やし、将来的には年間30例の腎移植が行える施設にしたいと思っています。

一般泌尿器科に関しては、昨年は透析腎癌の紹介症例が増加傾向にあり、開腹の根治的腎摘出術、腎部分切除術を石郷岡先生に執刀してもらいました。また尿管結石から急性腎盂腎炎を発症する寝たきりの高齢患者の紹介が多く、その治療法の選択に悩むことが多い一年でした。当然、一般泌尿器科の症例も、増やせるように今後も地域医療との連携を強化していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

白川浩希

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