東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2015年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2016年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2016年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2016年度の目標 >> 外来部門

反省と、目標と。

2015年4月より外来医長として業務を行ってきました。当初から予想できたことでしたがやはりマンパワー不足は否めず、班員だけでは業務をこなせない場面がたびたびありました。病棟の先生方には非常に助けられました、本当にありがとうございました。

教育的な面ですが、現在複数の場所(外来通路、透視室、結石破砕室など)で業務が独立・並行して行なわれます。夏以降、他科の骨盤内手術に備えたメルクマールの尿管ステント留置件数が激増しました。緊急でそういった処置が入る中、上級医が一人で行い、後期研修医の先生は外来通路で多くの業務を(一人で)こなさざるを得ないことが非常に多くありました。ESWLは有効な指導ができていません。手術や前立腺生検のサマリも頑張って書いてくれたままフィードバックもなしに終わりになっています。膀胱造影の所見記載もチェックできていません。隣の透視室では他科の先生方が後輩を熱心に指導し、それこそ “やってみせ 言って聞かせて させてみて…” を実践しています…。多忙ではありますが、単なる業務で終わらせないよう常に教育を念頭に。来年度の目標です。

安全、危機管理の面ですが、載石位での迷走神経反射例、また抗生剤、造影剤のアナフィラキシーショックに対し蘇生処置が必要になった例が2例ありました。いずれも無事回復されましたが、外来といえども侵襲的な処置や薬剤投与があり、十分注意しなければならない場所であると再認識する出来事でした。また電子カルテのシステムダウンが2回ありました。ちょうど2日とも外来日であったため、患者さんへの対応の遅さ、悪さを目の当たりにすることとなりました。一診療科でどうすることもできない問題なのですが。


青山病院の閉鎖が急であったため非常に混乱しました(今も混乱中です)。患者さんからの問い合わせで初めて病院の閉鎖を知った事務さんや看護師さんもいたようです。患者さんからクレーム受けることもあったようですが、受診がスムーズにいくよう、化学療法中の患者さんが不安にならないようにと、それぞれの立場で私たちの診療をサポートして頂きました。いまだに問題は多い(大きい?)のですが、できるだけ患者さんに迷惑がかからないよう、私たちが診療しやすいよう、各診療支援部門と相談していければと思います。

泌尿器科のある外来棟3階ケアルームの看護師さんが2016年度から半減します。一部の業務は中央で統括するとのことですが影響が懸念されます。

膀胱鏡にはメンテナンスが必要です。消耗する部品もありますが適宜買い替えられたり修理に出されたり、今まで診療や処置に影響が出たことはありません。外来ブースの机の上には今年も新しい“今日の治療薬”が並びます。医局には新版のガイドラインがちゃんと揃っています。これらは家後先生が気にかけてくれていたほんの一部です。外来班として日々の業務をこなす中で、当たり前に思っていたことが先生の気配りによるところが大きいと気づかされました。


外来医長2年目となります。全体を見渡しつつ、細かなところまで見ながら気配りしつつ、教育、安全、業務の効率化、コメディカルとの信頼関係の構築にも携わっていければと思います。この1年もよろしくお願いいたします。

金光 泉

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