常磐病院での2012年の最大のニュースは、腎臓移植の実施と手術支援ロボット「ダヴィンチシステム」の導入です。また、
2012年4月にはときわ会では23例目の、常磐病院では初めてとなる腎移植の実施に全面的にご協力いただき、無事移植術を成功することができ大変感謝いたしております。久しぶりの移植だった上に、血液型不適合でかつ抗体価の高いハイリスク症例で、一度は移植が延期となりましたが、移植後経過も良好で現在も大変元気にされております。
また8月より、当院でも手術支援ロボット「ダヴィンチシステム」を導入いたしました。導入に当たっては念入りに準備を行い、看護師と臨床工学技士を女子医大のダヴィンチ手術にあわせて見学に通い、無事1例目を行うことができました。2013年3月末において40例のロボット支援下前立腺摘除の施行を行いました。これからもダヴィンチ手術をどんどん拡大し、今後は、前立腺だけではなく、腎部分切除や膀胱全摘も視野に準備を行っていきたいと思っています。
被災地医療支援のため、田邉教授をはじめとして医局員の皆様のご理解ご協力によって、4月より若松太郎先生の派遣をしていただき、また非常勤医師の派遣を定期的に行っていただき、大変助かっております。さらに、2013年4月より山下かおり先生も派遣していただける予定になっています。東京女子医大泌尿器科の皆様にはこの場をお借りいたしまして深謝いたしたいと思います。
このように、ときわ会グループでは被災地といえども大都市と同等またはそれ以上の泌尿器科診療を提供できるよう、日々、切磋琢磨しております。これも、東京女子医大泌尿器科の皆様のご理解とご協力があってこそのことであり、大変感謝いたしております。これからも変わらず、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。 |