2012年度は、東日本大震災からの復興はほど遠く、経済はデフレが続き、外交問題も多発しました。また、TPP問題を含めた社会保障制度の見直しなど待ったなしの問題が山積みです。年末の衆院総選挙では自民党が圧勝し、大きな変換を迎えることになり、今後の医療体制の変革が予想されます。さらに、目前に消費税増税を控えていますので、消費税が上がれば受診抑制が起り、消費税自体の影響も生じる可能性が高く、病院経営はますます厳しくなるのではと心配です。
診療活動は、1日平均外来患者数(透析患者を除く)が61.4人でした。また、透析患者数は 280人で、新規導入患者 27人、転入患者 14人でした。年間手術件数は、930件でした。前立腺全摘 17件、膀胱全摘 3件、腎摘出 7件、TUR−BT 37件、TUR−P 28件、ESWL 281件、PNL 1件でした。そのうちシャント関連の手術は、内シャント設置術 40件、表在化 2件、PTA 162件でした。
病院以外では、昨年まで活動して来ました「前立腺がんネットワーク」を、幅広い泌尿器疾患を対象とするために名称を変更し、「足立区泌尿器疾患ネットワーク」を発足することができました。さらに、第1回学術講演会を開催し多くの先生方に参加して頂けました。今後は、ネットワークのさらなる活性化に働きかけ、より良い連携体制を構築し、地域に貢献すべく努力していきたいと考えています。
今後も患者様を中心とした暖かみのある医療を提供できるよう努力していく所存です。また、諸先生方のご支援に感謝申し上げるとともに、今後ともご指導、ご協力の程何卒よろしくお願いいたします。 |