山形県内は村山・最上・置賜・庄内地方と地域が分けられ、米沢市は置賜(おいたま)地方に属します。三友堂病院は米沢市の中央にある(その名も住所は中央)、明治19年創設の由緒ある病院です。リハビリセンター(通所・入院)訪問看護ステーション、介護支援センター、看護専門学校を有しており、地域の中核としての役割を担っています。また院内には外来科学療法室と併設して緩和ケア病棟があります。
今年度も例年ながら手術件数は多くはありませんでしたが、三友堂病院が劇的に進化を遂げたと感じたことがありました。
それは認定看護師取得者が増えたことにより(がん化学療法看護、がん性疼痛看護、皮膚・排泄ケア(WOC)看護など)それぞれに患者様の徹底的な看護サポートが可能となったことです。これにより兼ねてから病院が目指していた「チーム医療」として患者様に提供することが実践出来るようになり、退院後の外来ケアも含めて、私も看護師さんに教えてもらいながらより患者様を診療ことができるような、頼もしい体制になりました。
置賜地域の訪問看護ステーションは10件以上(うち当院でお世話になっているのは三友堂含め約4件)あります。東京地方よりも充実していると思いきや、なんと県内の他の地域に比べると軒数はずっと少ないということが最近になってわかりました。またこの地域にもいわゆる病院の存在しない「へき地」があり、そこへは在宅支援をすることさえも不可能であることなども、4年目最後になって初めて知ることとなりました。置賜地域はまだまだ医療開拓の余地があり、三友堂病院はその役割をこれからも担っていかなくてはならない病院であると改めて考えさせられます。
この病院で勉強させていただいたことを仁科院長、田邊教授、石田先生、そして三友堂病院のスタッフの皆さまに心から感謝いたします。
最後になりましたがこれからも三友堂病院のさらなる飛躍を願うばかりです。 |