東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2012年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2013年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2013年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2013年度の目標 >> 東京女子医科大学東医療センター 泌尿器科

東京女子医科大学東医療センター 泌尿器科 活動報告・2013年度の目標

東医療センター泌尿器科は骨盤底機能再建診療部とともに泌尿器腫瘍、前立腺疾患、女性泌尿器疾患を中心に診療を行っている。スタッフは中澤、巴先生、伊藤文先生、山下先生のほか、水谷先生が名古屋大学から移られ、横田先生が本院に異動、辻村先生と伊藤和先生が交代となった。スタッフ構成はやや高齢化しているが、基本構成に大きな変化はなかったため診療体制にも大きな変動はなかった。私が医療安全担当の副院長として会議や病院運営に時間がとられたにもかかわらず、非常勤で合谷先生、手術日には前田先生、津嶋先生、塩見先生の協力を得てなんとか1年、診療レベルを落とさずに無事運営できたことに感謝したい。

東医療センターは地域の急性期病院として小児周産期医療、救急災害医療、地域がん医療の充実を目指しているが、最大の課題は病院インフラ(基盤)の整備であり、現在、移転も視野に検討が行われている。外来ブース、病床数、手術枠が固定している現状においては、外来患者数(約60人/日),入院患者数(約550名),手術件数(約400件)はほぼ例年通りである。診療内容としては泌尿器悪性腫瘍の治療が半数以上を占め、とくに2012年は腎上部尿路の腫瘍が多かった。進行がん治療も積極的に行われ、外来化学療法室の活用や緩和医療チームとの連携も軌道に乗ってきた。副腎、腎、腎盂・尿管腫瘍の手術件数は92件であり、大部分は腹腔鏡手術で行われ、腹腔鏡下腎部分切除術が37件と大幅に増加した。いっぽう、手術枠の関係で相対的に女性泌尿器関連以外の良性疾患に対する手術件数は減少している。当センターの現状では残念ながらda Vinci system を導入する環境にないため、2013年には腹腔鏡手術の適応を前立腺全摘や膀胱全摘に拡大し、年間100件以上の腹腔鏡手術を目指したい。

例年、1名は腹腔鏡技術認定を取得していたが本年は申請者がなく残念であった。当科在籍中に、透析医学会専門医、がん治療認定医などを取得する医局員も多く、今後も泌尿器科関連の専門医教育の充実をはかる予定である。また腫瘍関係は症例数が安定しそれぞれの疾患に関する臨床データが蓄積されまとまった臨床研究が行える環境が整備されつつある。若手医局員の主要学会への発表機会も増加しており、2013年も継続していきたい。

中澤 速和

[ 前のページへ戻る ] [ ページトップへ戻る ]

Copyright (C) The Society of Urological Disease at TWMU All Rights Reserved.