現在、女性排尿障害センターの外来として家後先生の木曜日、小内の火曜日、金曜日の外来が当てられている。これ以外に家後先生が第3木曜日を八千代医療センターに、小内が第2木曜日を済生会栗橋病院に、第4木曜日を戸田中央総合病院に伺って女性排尿障害外来を開いている。始めは一方的に患者さんを常勤医から受けるのみだったが、続けてゆくと常勤医の先生が直接コンサルトにきてくれたり、一緒に手術に入ったりという広がりを見せている。一般病院では若い先生が外来を行い、自分の患者さんを診断し、手術をして、その後も外来フォローしてという通常の診療形態であるが、この中に前立腺肥大症や膀胱癌の手術とならんで尿失禁防止手術が入ってくるのはうれしいことである。
ビデオウロダイナミクス検査は引き続き角山先生と2人体制で行っているが、結果のフィードバックが朝のカンファのときにできなくなっているのが少し残念である。個々の外来医の先生方へは治療の方向性などをつけて返すようにしているので、頻尿、排尿障害などでお困りの症例はぜひウロダイをオーダーしていただきたい。院外の症例でも男女問わずお困りの症例があれば、小内あてにご紹介をいただければ幸いです。
現在、東医療センター骨盤底再建診療部の巴ひかる先生のもとへ、性器脱のメッシュ手術(TVM)の勉強に伺っている。つくづく思うのは、最先端の治療や知識が当たり前のように得られるこの環境は贅沢だなということである。腫瘍や移植も国内最先端の治療を日々目の当たりにしながら、それを維持するための上の先生達の見えない努力を皆さん考えておられるだろうか。日進月歩の医学の進歩の中で、同じことをやっていたら(同じ位置に立ち止まっていたら)確実に自分は後ろに下がっていくということを肝に命じていたい。少し遅れていても、周回おくれにはならないように、一生懸命前に進み続けよう。 |