2007年4月より附属青山病院に泌尿器科を新設し、丸3年が経過いたしました。
手術件数は少しずつではありますが増加しており、2007年は12例、2008年は24例、2009年は41例でした。外来患者数の増加もさることながら、成人医学センターの小林先生および本院泌尿器科から紹介していただいている事が大きな力となっております。青山病院は手術部門の維持を決定しておりますので、2010年も引き続きご協力のほど宜しくお願いいたします。
さて、昨年も報告いたしましたように、膠原病リウマチ痛風センターの入院部門が2010年4月から本院に移転いたしました。昨年の時点では移転後に大改装が予定されておりましたが、本院新病棟建設に加え本学全体の経営状態の煽りを受けて今年度は小改装にとどまる事となってしまいました。一般外来の増設と会員サービスの充実を図るための改装、睡眠時無呼吸センターと乳腺センターの新設が決定しております。
昨年2009年度の目標に掲げた「新しい治療の導入」の1つとして、厚生労働省科学研究(H19長寿一般)のグループに参加し、難治性過活動膀胱および神経因性排尿筋過活動に対するA型ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法を行いました。このプロジェクトは3月で終了しましたが、自費の治療として同意が得られた患者さんには引き続き治療を行っていく予定です。
前立腺生検は2009年1月から12月に47例の生検を行い、24例の癌が発見されました。PSA 4〜10ng/mlのグレイゾーンの診断率は42.4%で、うち3例は青山病院で前立腺全摘術を行いました。前立腺癌の放射線治療に関しては、適応外と思われる症例も含めて本院前立腺センターにもご協力いただいております。
青山病院は日本泌尿器科学会専門医教育施設として認定されておりますので、若い先生方にも是非短期留学していただきたいと願っております。 |