東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2009年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2010年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2010年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2010年度の目標 >> 尿路結石、minimally invasive surgery部門

尿路結石、minimally invasive surgery部門 活動報告・2010年度の目標

ESWLについて
ESWLの機械はフル活動しました。外来班の先生の甚大なる協力により、昨年は83例に144回のESWLを試行できました。外来班班長、鈴木裕子先生による83例の追跡可能な64例のまとめによると、平均ESWL試行回数は1.62回/人でシーメンスの資料の1.4回とあまり大きな隔たりはなくよく破砕できたと思います。3回以上が11例、2回が18例、1回が35例でした。ESWL後の排石率は47%で有効率は66%でした。ESWL後の排石率は、結石最大径1cm以下の結石で64%、1-2cmの結石では33%、2-3cmmでは44%、3cmでは0%でした。1回だけESWLを施行した35例における結石の位置でのESWL後排石率はR2で38%、R3で66%、U1で78%、U2で50%、U3で40%でした。結石最大径1cm以下でU1の結石の排石が一番よいようでした。

TULについて
昨年はTULとしてはf-TUL含め、小児も含めて42例に施行しました。
大人についてみていくと、尿管結石に対するTULが26例で、右尿管結石が16例、左尿管結石が10例でした。ストーンコーンを用いて結石がpush upしないようにしたり、ゼロチップなどのバスケットを用いて結石破砕片をとりだしたり工夫しました。
膀胱結石は大人5例に対してTUL施行した。1例はTUR-Pと一緒に施行しました。
f−TULに関しても、シースと新しい軟性尿管鏡を用いてHo−YAGレーザー使用にて膀胱結石(右2例、左3例)を破砕し、バスケットを用いて結石破砕片をとりだしました。f-TULの1例は馬蹄鉄腎盂の結石に対して施行しました。

切石術について
小児では2例に腎盂切石術を施行しました。大人ではTUL不可能症例1例に対して右尿管切石術を施行しました。
手術枠の縮小に伴い良性疾患である結石の治療は迫害され、手術数の減少を余儀なくされました。しかしながら結果としては大体手術としては週0.8回くらいあり、ESWLも週3回がコンスタントにできました。Ho-YAGレーザーが買えて、手術枠も少し戻れば今年はもう少し手術ができるかな?

清水 朋一

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