今年度は、医師の退職等で診療体制の確保に苦慮しましたが、大学の配慮により塩見興先生が赴任、また諸先生方からご支援を頂き、何とか維持出来たことを感謝しております。
医療機関を取り巻く環境は、2008年の改定で診療報酬が4回連続のマイナスとなり、進行する医療崩壊を止めるどころか助長するものであり、また世界的な景気悪化が懸念されるなかで、不況の深刻化がはじまり、ますます厳しくなりました。
診療活動は、例年と同じく尿路結石、前立腺肥大症、慢性腎不全等のご紹介を多く頂いております。外来診療は、1日平均外来患者数(透析患者を除く)が76.7人でした。また、透析患者は、235人以上で、新規導入患者は24人でした。年間手術件数は、昨年の570件を超え693件でした。そのうちシャント関連の手術は、145件、前立腺全摘 7件、膀胱全摘 5件、腎摘出11件、TUR−BT 32件、TUR−P 41件、ESWL 159件でした。また、透析患者の入院が、高齢化に伴い脳梗塞などの脳血管障害や狭心症、心筋梗塞などの心疾患の合併症に対しての治療、糖尿病を合併した閉塞性動脈硬化症による下肢切断の為、増加しました。
現在、常勤の腎臓内科の塩見智子先生が9月から海外研修に行かれ、泌尿器科の常勤医師2人で、外来から透析と病棟、手術、検査と休む間も無く診療を行い、病院を切り盛りしています。
今後も地域医療の向上に努め、患者さんを中心とした暖かみのある医療を提供できるよう努力していく所存です。今後ともご指導、ご鞭撻の程何卒よろしくお願いいたします。 |