東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2008年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2009年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2009年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2009年度の目標 >> 三友堂病院

三友堂病院 活動報告

三友堂病院に赴任して2年が過ぎようとしています。つい先日、米沢に住み始めたと思っておりましたが月日が過ぎるのは早いものです。2年間大きな事故も無く診療できたことは病院スタッフの皆様や医局からの手厚いバックアップがあってのことと心から感謝しております。

さて、2008年度は手術件数では前年度と比較し著変は無かった。前立腺全摘除術は11件とやや減少しているが生検数も07年度60件に対して08年度は48例と減少しているためその影響と考える。08年度の目標としていた腹腔鏡手術の充実という点に関しては07年度6例に対して08年度は9例とやや増加している。9例のうち3例は他院からの腹腔鏡手術目的の紹介であり、周囲施設への広報活動の成果と考えられる。TUR-Pに関しては16例から10例に減少しているが、α1blockerの充実による影響かと個人的には感じている。対外的な活動としては、薬剤師会・医師会主催の研究会で前立腺がんに関する講演をさせていただいた。個人的に残念なのは、08年度目標としていた当院での治療活動を論文などの形にするということを日々の診療のみに追われ取り組めなかったことである。09年度帰局後の課題と思っている。

三友堂病院院としては08年度はDPC導入初年度であり、効率的に医療を如何に行うか全職員で一丸となって取り組んだ年であった。幸い、大きなトラブルも無く診療できている。但し、地域医療は言い換えれば高齢者医療でありすべての急性期病院がDPCを今後採用しなければならないという状況は更に病院倒産を増加させ地域医療の崩壊を招くものと危惧する。高齢者は入院後の併発症も多く、DPC医療の弊害がつとに出やすいものと思われる。

09年3月から新たに日野先生が赴任されます。天野先生から始まった(女子医大派遣による)三友堂病院泌尿器科は地域からの信頼厚く米沢市内のみならず置賜地区全域から紹介があります。今後も、地域の中核機関として機能することを期待したいと思います。
木敏男

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