2007年4月より附属青山病院に泌尿器科を新設し、2年が経過いたしました。患者数・手術件数の増加に伴って、泌尿器科の収益も増加しております。青山病院自体も収益を着実に伸ばしており、検診会員数の増加と一般外来患者数の増加によって昨年度を上回る黒字が見込まれています。
さて、2008〜9年は青山病院にとって変革の年です。開設当時から入院部門を青山病院が担っていた膠原病リウマチ痛風センターは、その入院部門を2010年度から本院に移転することが決まったからです。1年後に迫った移転後の病棟および手術室の運営については、院長をはじめとする経営陣が本院と協議を重ねております。泌尿器科でも病院経営に貢献するべく、特にTUR関連の手術を増やして行きたいと考えており、本院にもご協力をお願いしております。
昨年目標に掲げていた男性外来や女性外来は、考えていたようには専門性を持たせることは出来ませんでした。しかし青山病院の特性を生かし、個々の要望に合わせた診療という意味では満足度の高い医療を提供できていると思っています。
前立腺生検は2008年1月から12月に34例の生検を行い、20例の癌が発見されました。PSA 4〜10ng/mlのグレイゾーンの診断率は6/12と50%で、うち2例は青山病院で前立腺全摘術を行いました。
また昨年度同様、成人医学センターの入院施設と手術室の役割を果たすべく、小林裕先生と連携を取りながらの検査や治療も行っています。
私個人としては年2回の学会発表と、1〜2論文投稿を維持できるよう努力しております。また4月からは社団法人日本女医会・神奈川県支部の副支部長を仰せつかり、責任を果たせるよう頑張る所存です。 |