東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 | 設立趣意書 | 会則 |
■ 2008年度年報 |
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尿路結石、minimally invasive surgery部門 活動報告・2009年度の目標 |
1. 2008年の結石関係の動向 (1)ESWL(体外式衝撃波結石破砕装置)の新規購入。 ESWL(体外式衝撃波結石破砕装置)を新規購入しました。Siemens社のLITHOSKOPで2008年7月より稼動しております。LITHOSKOPはレントゲン透視で結石に焦点を合わせて破砕します。特徴としては結石部位によらず、仰臥位で3方向からの衝撃波照射が可能で体位変換がいらず便利です。3000 shotでかなりの破砕効果が期待できます。 (2)f-TULの導入 f-TULとは軟性尿管鏡とホルミニウムYAGレーザーを用いて腎結石を破砕する方法です。経尿道的に、尿管シースを挿入し、軟性尿管鏡を挿入し、その柔軟性を利用し、腎盂のみならず、腎杯の結石をホルミニウムYAGレーザーを用いて破砕します。従来のPNLは腎ろうの造設が必要で、出血などの合併症もあり、侵襲的な手術でした。f-TULでは、結石を細かく破砕して排石しなければならないという、欠点はありますが、侵襲度は軽く、手術のストレスは少なくなっております。ただ大きい結石にはまだPNLが第一選択にあると思われます。 (3)軟性尿管鏡の新規購入 オリンパス社の軟性尿管鏡を新規購入しました。電子スコープで胃カメラをしているような感覚です。画面も広く解像度も抜群です。トルクも手元でかけられる仕掛けになっており、写真も手元のスイッチで撮影できます。結石だけでなく、腎盂癌の観察や、腎出血の止血にも威力を発揮すると思われます 2. 2008年尿路結石手術 ESWLはのべ114症例に施行しました。6月までは旧機種で 33例施行しました。7月以降は新機種で81例に施行しました。 TULは28症例に施行し、尿管結石は20例で、膀胱結石は 8例でした。 PNLは4症例に施行しました。そのうち移植腎結石1例に対し2回施行しております。 前述のf-TULは4症例に施行しました。そのうち1例はPNL施行後の症例に施行しております。 3. 2009年の目標 ESWLは以前は1日3例であったのが、現在1日4件施行可能となっております。今後外来の看護師さんとの交渉になりますが、週1回から2回へ日は増える可能性があり、ESWL件数は今年は増加すると思われます。ESWLを中心とした結石破砕を目標にします。 当科に特化したものとしては、移植腎結石に対する治療があります。昨年も施行したのですが、移植腎に対するPNLを、同じ症例で今年も施行し、結石除去できました。また、移植腎結石に対してのf-TULを今年は施行予定です。また、他科(腎臓外科)の症例ですが、献腎の移植腎内結石をベンチサージャリーで軟性鏡を用いてのバスケットかん子での摘出も施行しました。今後も移植腎結石に対する治療に関して、積極的に施行したいと思います。 以上2008年の動向と2009年の目標を述べました。 |
清水朋一 |
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