東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2019年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2020年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2020年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2020年度の目標 >> 八千代医療センター

八千代医療センター 活動報告 2019

2019年12月末現在、乾、橋本、花島、島田、坂本の5名で診療にあたっております。昨年は坂本先生が専門医試験に見事合格し、スタッフ全員専門医となりました。スタッフの充実に合わせて診療も多忙となっており、外来患者数は全診療科のうち小児科、循環器内科、糖尿病内科についで多く、外科系では最も多い診療科となっております。手術枠も5年前には週に1.5列しかなかったものが、現在は定例を週4列確保でき、手術日は全員が手術に入り、手術を行っております。救急科からの緊急処置の要請も多く、手術統計には出ていない処置や検査を手術や外来診察の合間や夜間、休日にもこなしており、フル稼働の毎日であります。

地域医療への貢献として、病院全体の医療連携会議と別に泌尿器科独自に「やちよ泌尿器科連携会」を年1回開催しており、今回で5回目になりましたが、地域の開業医の先生方と顔の見える連携を深めております。また、病院で開催している健康フェスタでは、当科担当で中高生の手術体験セミナーを開催しており、ダヴィンチも体験してもらい、将来の外科医を目指す子供達とも交流しております。腎移植ではコーディネーターとともに施設に出向いて、紹介患者の経過報告も兼ねて勉強会を開催して、県内のあちこちを回っています。

手術件数では上記のような効果もあって、生体腎移植の紹介患者が増加し、着実に件数が伸びており、昨年は28件と過去最高となりました。待機症例も多いことから、現在、週1件で実施する体制にしており、今年はさらに件数が増えるものと思われます。前立腺癌はRARPをはじめ、active surveillance, IMRT,重粒子線治療など近隣施設と連携し、一貫して当科で診療しており、患者さんが安心して治療選択ができます。高齢者の増加に伴い、尿路上皮癌も症例は増加しており、TURBTも90件と過去最高の件数になりました。膀胱全摘はほとんどの症例をRARCで実施しており、ICUDも始めました。

泌尿器科独自で実施している地域連携カンファレンスも男所帯のため、忙しい合間でのスタッフのリフレッシュは主に駅周辺の居酒屋がメインになってしまっておりますが、チェーン居酒屋でも千葉は魚が結構旨いので、悪くないです。


2020年の目標

  • JCI認証取得に向けた院内体制整備への貢献
  • 修練医研修の充実
    • 各種カンファレンスの内容見直し;主治医として自分自身で勉強、考える姿勢を
    • 臨床研究を進める;学会発表だけでなく、論文執筆にまとめる作業
    • ワークショップの定期的開催;外科基本手技の徹底
  • 千葉県の腎移植機関施設としての体制整備を推進
  • 献腎移植普及への貢献
  • ロボット支援手術の件数増加
  • 助教以上は医学部教育への貢献も

乾 政志


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