東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2018年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2019年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2019年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2019度の目標 >> 東京女子医科大学東医療センター

東医療センター泌尿器科活動報告

2017年1月より東医療センター泌尿器科部長を拝命し、同4月より常勤として勤務しほぼ2年が経過致しました。5月から山下かおり先生が助教として加わり、より手術もよりスムースにこなすことができるようになりました。2018年の手術件数は738例であり、月単位では12月は53件で院内の診療科の中で最も多い手術件数となりました。手術件数ランキングなるものが職員食堂に張り出されており、泌尿器科が1位となっております。これも「最善で安全な治療を提供する」というモットーのもと、医局員が1つになって治療をおこなってきた証であると考えております。

2018年度は、1)ロボット膀胱全摘の導入、2)生体腎移植の開始、という大きなテーマを達成致しました。昨今の確実な医療安全体制で行うという方針のもと、上記治療については高難度新規医療技術認定委員会での審議、承認をうけて開始しております。ロボット膀胱全摘はまだ体腔内吻合、新膀胱の造設などまだ課題はありますが、あきらかに出血量減少に寄与しており今後も標準術式として施行していきたいと考えております。移植については、土岐助教が院内のメディカルスタッフ向けの移植に関するレクチャー、免疫学的検査の当院における確立、免疫抑制剤の新規導入などいろいろとインフラの整備に奔走してくれたおかげで、11月20日に1例目を行い今のところ順調に経過しております。今後も移植予定のペアが4-5組ほどあり、なんとか都東北部での腎移植の拠点となれるよう拡大をしていきたいと考えております。

2019年度の目標としては、1)前立腺生検を現在の100からまず150件ぐらいまで増加させ、その中から手術候補みつけロボット前立腺全摘の数を年間50例に近づくように増やしていくこと、2)現在ホルミウムレーザーを2-3ヶ月に一度位でレンタルしfTULをまとめて行っておりますが、ホルミウムレーザーを購入してもうすこし適宜行う事で、症例の増加につなげていけるものと考えております。

こうした2018年の成果も、助教の土岐、橘、山下、水谷の4先生の指導、後期研修医の林田、堀内先生がスタッフとの連携を取りながら安全な診療をおこなってくれているおかげです。病院移転も、正式な調停式が法人と足立区の間で取り交わされ、2021年7月の新病院会員に向けて正式に動き出しました。これからも、最善、安全を忘れずにまた新しい年に向かって行きたいと思います。

近藤恒徳


2018年度活動報告と今後の目標 東医療センター 骨盤底機能再建診療部

2018年度の活動報告

  • 当診療部兼任の岩元、本間先生に代わり4月から林田、堀内先生が赴任し、5月から山下先生が泌尿器科に赴任し当診療部兼任となった。
  • 手術件数は、一昨年度より20%増加した昨年度に1件のみプラス。LSCの術中大量出血、術後イレウス、TVM術後DVT+肺梗塞など、多くの合併症例を経験し心労が蓄積した。すべての経験を無駄にしないようにしなければならない。
  • 2017年9月に保険収載となった仙骨神経電気刺激植え込み術を8月に3件施行した。他施設ではあるはずのレントゲン技師、臨床工学技士の手伝いを全く得られない中、山下、林田、堀内先生の協力があって施行できた。
  • 論文業績:(1)Surgery for urinary incontinence in women: Report from the 6th ICI. Neurourol Urodyn. 2018 Dec 4. [Epub ahead of print](共著)(2) What are the origins and relevance of spontaneous bladder contractions? ICI-RS 2017. Neurourol Urodyn. 2018; 37: S13-S19.(共著)(3)TVM operation for concomitant rectal and uterine prolapse: A case report. Yamashita K, Tomoe H, Hayashida A, Horiuchi T. Urol Case Rep. 2018; 9: 22:28-30.(corresponding)。(1)(2)海外学会活動の結果、共著者となった。(3)埋もれてしまう希少な症例を山下先生が論文化してくれた。
  • マスメディア:毎日新聞朝刊に1/21骨盤臓器脱、4/8夜間頻尿、読売新聞朝刊に5/26頻尿、NHK健康ライフ マイあさラジオに5/7-11女性の尿もれ、月間文春に女性の膀胱炎と尿もれ、ほか。
  • 学会活動:日泌総会と同時開催されたICICJでIC治療のシンポジスト、UAAでSUI surgeryのシンポジスト。ISSM(リスボン)にてFSDの座長、日本女性骨盤底医学会で講演、など。
  • 女子医大医師会長2年目終了。東京都医師会と共催の産業医講習会も成功裡に開催でき、過去最高の参加者数であった。

2019年の目標

  • 骨盤臓器脱手術症例の増加。安全にはいっそう留意する。
  • ホームページの刷新(2年がかりでようやく完成。1月掲載予定)。
  • LSC術前後の女性性機能に関する検討(昨年と同じ)。
  • 混合性尿失禁の英文原著執筆(昨年と同じ)。
  • 女性泌尿器科領域疾患の泌尿器科研修医への、よりsystematicな指導(昨年と同じ)。
  • ICS 2019でのシンポジストに公募中、acceptを期待。
  • 余生を楽しむため、終活として引越しを計画。大量のゴミ捨て決行中。

巴ひかる


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