東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 | 設立趣意書 | 会則 |
■ 2018年度年報 |
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大学院研究室 2018年度の活動報告および来年度への抱負 今年度の研究活動内容は、基本的には前年度を引き継いだ内容で、泌尿器科研究室では小動物を用いた移植領域の基礎実験を行っています。当研究室の研究テーマである(1)移植免疫寛容誘導の研究 (2)腫瘍領域の基礎研究 (3)新規薬剤による腎移植治療・臓器保存に関する研究 について、活動状況を報告します。 (1)移植免疫寛容誘導の研究 今後も基礎研究のデータを構築し、最終的には日本初のヒト免疫寛容誘導による腎移植を成功させることが目標です。来年度は、より臨床応用を視野にいれた研究を行っていきたいと思います。小動物の実験では、メカニズム解析を継続するとともに、プロトコールの改良に努めます。また、臨床応用のためには小動物のみならず大動物を用いた研究が必要であり、霊長類であるコモンマーモセットの細胞を用いた予備検討を開始する予定です。 (2)腫瘍領域の基礎研究 (3)新規薬剤による腎移植治療・臓器保存に関する研究 今年度は、1名の新規大学院生が研究室に配属になり、現時点で大学院生は6名在籍しています。来年度は、3名の大学院生が学位を取得し卒業となり、新規大学院生の配属はないため、大学院生3名が研究を継続します。また、引き続き、新潟大学臨床研究実施部門特任教授 時田大輔先生に当科客員教授として、公益財団法人ときわ会 常磐病院の雑賀寛先生に当科非常勤講師としてご着任いただき、研究の指導を行っていただきます。平井敏仁先生は、2016年より米国 Stanford大学にvisiting assistant professorとして赴任し、国際共同研究を継続しております。 研究費の獲得については、今年度は公的な競争的獲得資金6件(国立研究開発法人日本医療研究開発機構医療研究開発革新基盤創成事業 [CiCLE:Cyclic Innovation for Clinical Empowerment]1件、科学研究費助成事業 [学術研究助成基金助成]5件)、民間助成金4件を獲得することができました。 このように、活気付いてきた泌尿器科研究室ですが、2021年度には、現在の総合研究棟から現在建設中の新研究棟へ移設することが決定しています。今回の移動は診療科のみならず、実験動物研究所や総研や基礎系教室を含めた大規模な移動となります。その間の研究は縮小または中止せざるを得ないことや、移動先のスペースが縮小されること等、懸念事項はつきません。来年度も現在のアクティビティーを維持できるよう、敢闘します。 今年度は移植領域に加えて腫瘍領域の研究も本格化してきました。来年度も、移植免疫寛容誘導の研究、腫瘍領域の基礎研究、新規薬剤による腎移植治療・臓器保存に関する研究について、移植領域・腫瘍領域共により多くの成果を上げられるよう精一杯頑張ります。皆々様の御指導の程、宜しくお願い申し上げます。 石井瑠美 |
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