東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2013年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2014年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2014年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2014年度の目標 >> 常磐病院

財団法人ときわ会常磐病院 活動報告・2014年度の目標

1)公益財団法人ときわ会発足(一山一家 共生=地域の皆様と共に生きる)

平成20年12月施行の公益法人制度改革に基づく審査を経て、福島県知事より公益財団法人の認定を受け、平成26年4月1日より「公益財団法人ときわ会」へ移行いたしました。

東日本大震災から3年がたち、常磐病院のある福島県いわき市の状況もずいぶん落ち着きをみせ、震災の影響はところどころ空き地が目立つことや仮設住宅がいまだ存在する以外あまり感じられなくなっています。しかしながらいわき市には、原発帰還困難エリアから約2万4000人が流入しているとされ、また多くの原発作業員や除染作業員がいわき市を拠点に就労しています。そのため市内の幹線道路は慢性的に渋滞し、飲食店も大変賑わっています。医療機関も例外ではなく、ますます受診者の増加をみています。

こうしたなかときわ会グループでは腎泌尿器診療を核として、これまで以上に最先端かつ最高の医療、福祉、教育を提供できるように活躍していく所存です。ときわ会グループの理念である「一山一家」は、炭鉱町での経営者、従業員やその家族、そして炭鉱に関わる様々な関連企業が一つの家族のようにお互い助け合い暮らした様子を一言で表したものです。ときわ会グループも、当会に関係する皆様とご家族のように関われたらとの思いをこの言葉に込めました。

2)ダヴィンチ手術100例達成、ダヴィンチ腎部分切除導入

常磐病院では平成24年8月より手術支援ロボット「ダヴィンチS」による前立腺全摘術を開始し、平成26年3月100例に達しました。また、平成25年8月より腎部分切除においてもダヴィンチを導入しています。100例の内訳は、ロボット補助下前立腺全摘除術が93例、ロボット補助下腎部分切除が7例で、いずれの症例も大きな合併症もなく手術することができました。常磐病院でのダヴィンチ手術にあたっては、田邉一成教授の全面的な指導のもと、近藤先生、橋本先生らにもご指導を仰ぎながら施行してまいりました。平成26年4月からは、ダヴィンチSiに変更となります。これまでダヴィンチSで手術を行ってまいりましたが、ダヴィンチSiでは、さらに高画質化が図られており、より鮮明な画像で手術を行えるようになり、各部分の操作がより簡素化されているため、時間短縮や術者の負担軽減にもなると考えています。

3)山下かおり先生、和田晶紗先生着任、若松太郎先生退任

平成25年4月より山下かおり先生が着任され、その前年度に着任された若松太郎先生ともに多くの泌尿器科、腎不全症例を担当していただきました。手術統計にもあるように1年間で総数2377症例の手術を行い、前年度と比較し200以上も増加しております。数だけでは女子医大本院より多い症例数であり、これらのほとんどの症例を縁の下の力持ちとして2年間にわたり支えていただいた若松先生には大変感謝しております。また、これまで常磐病院では、女性泌尿器の分野を不得意としていました。昨年は山下先生にTVM等の手術を導入していただき、また平成26年4月より和田晶紗先生が着任されましたので、これからは女性泌尿器の分野も力を入れ、多くの症例を行う予定です。

このように、ときわ会グループでは被災地といえども大都市と同等またはそれ以上の泌尿器科診療を提供できるよう、日々、切磋琢磨しております。これも、東京女子医大泌尿器科同門の皆様のご理解とご協力があってこそのことであり、大変感謝いたしております。これからも変わらず、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

新村浩明

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