東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2013年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2014年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2014年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2014年度の目標 >> 東京女子医科大学東医療センター 泌尿器科

東京女子医科大学東医療センター 泌尿器科 活動報告・2014年度の目標

東医療センターでは4月に山下先生、伊藤和先生が力石先生、橋本先生に交替しました。女性2人が抜け、また男社会に戻りました。他のメンバーは中澤、骨盤底機能再建診療部の巴先生、医局長の伊藤先生、水谷先生の4名で不動です。力石先生は今回2回目の東医療センター勤務、橋本先生は東医療センターで初期研修を行っており、両人ともすぐ環境に慣れ力強い戦力となりました。中澤は3月まで医療安全担当の副院長として病院雑務に追われ、またスタッフの数は十分とは言えず皆に負担をかけていましたが、非常勤で合谷先生に日暮里の外来および手術を、前田先生、塩見先生、津嶋先生などに手術を手伝っていただき、2013年も大きなトラブルなく充実した診療の提供が行われたと考えています。

東医療センターの診療は大学の附属病院とはいえ、立地の関係から荒川・足立地区の地域拠点病院としての性格が強く、同地区の一般的泌尿器疾患の診療、啓蒙活動を担っています。尿路結石症や尿路性器感染症、前立腺疾患、排尿障害の患者さんが多く来院し、救急対応も行っており、外来診療、検査・処置で忙しい毎日です。地域拠点病院としての役割を果たすため、少しずつ軽症患者の整理を行い、各個の診療業務の負担軽減を図っています。電子カルテの導入、DPC対応、病院移転など病院全体で職場環境の改善を目指していますが、残念ながらまだ途上で、来年以降の課題となっています。

泌尿器科の入院ベッド数は骨盤底機能再建診療部も含め17床でこの数年変わっていません。入院の多くは手術患者で手術件数も例年どおり350件前後です。主体は腎尿路腫瘍と排尿機能障害の治療で、2013年の尿路腫瘍の手術件数は185件、女性泌尿器関係が100件となっています。尿路腫瘍の手術は腹腔鏡手術が72件、経尿道的手術が80件で開腹手術の割合がますます減っています。膀胱全摘除術、前立腺摘除術にも腹腔鏡手術を導入し、腹腔鏡下前立腺摘除術の施設認定を取得しました。徳本先生にはお世話になりました。今後はほとんどが腹腔鏡下手術に移行する予定です。

腹腔鏡手術の技術認定に関しては、2013年は当院で研修した3名が申請し山下先生、横田先生が技術認定を取得されました。おめでとうございます。今後も、当科で2年研修を行った先生には全員技術認定を取得していただけるよう体制を整えておきます。また血液浄化部を腎臓内科と共同で運営しており、若干診療業務の負担は増えますが当科在職中に透析療法専門医の資格を取得してもらっています。

東医療センター泌尿器科は開設されて20年を迎えます。ここ数年は連携医との勉強会や地域の泌尿器科関係の研究会を定例化し、泌尿器科医療の充実に取り組み地域医療への貢献が評価されております。症例の集積に伴い、臨床研究での成果も少しずつ形になってきましたが、大学附属病院の使命として研究活動をより充実させることは数年来の課題です。主要研究テーマとして、泌尿器手術関係、尿路悪性腫瘍、排尿機能、など症例も十分となり、中堅スタッフによる一貫した研究継続ができる体制を整えたいと考えております。

中澤速和

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