八千代医療センターが開院し6度目の春を迎えようとしております。開院時より一緒に働いてきました天野裕之先生が3月いっぱいで実家の焼津に帰ることになりました。天野先生はコメディカル、同僚の医師から信頼が厚く、「困ったときの天野スマイル」とばかりに交渉ごとをまかせて難局を乗り切っておりました。辞めるのは残念ですが、笑顔で送り出したいと思っております。将来は静岡県医師会長になってくれるでしょう。
八千代医療センターは平成23年3月に、東葛南部の地域医療支援病院の認定を受け、「連携登録医」を制度化しています。「連携登録医」からの要望があれば、紹介患者のカルテ閲覧、共同診療や手術立会い、院内施設利用、図書室の利用等の便宜供与を図ることが義務づけられております。現在約120医療機関の登録があり、開業の先生方に当直帯の診療を手助けして頂き感謝している面もあります。
昨年は第39回千葉県透析研究会を血液浄化療法部のスタッフ、腎臓内科の協力のもと開催できました。企画・立案、物品の準備すべて医療スタッフで行い、総参加者1200名、演題120題と大きな研究会となりました。苦労の連続でしたが無事終えることができ安堵しております。
大学の職場改善ワーキンググループの目標として当直室の個室化、清潔なベッドシーツ、シャワー室でのシャンプー、タオルの常備などとありましたが八千代医療センターではその条件をすべてクリアしております。当院付属の託児所では病児保育を始めており、女性の仕事継続を支援しております。研修医、キャリア継続を希望する女性医療従事者に優しい病院と自負しております。
当院での手術症例数は統計表のように大きな様変わりはありませんが、外来患者の実診察数が100名/日を超える日もあり、市民の認知度も高まり地域に根付いてきた感があります。地域医療、患者のニーズを考えながら症例数を伸ばしていきたいと思っております。 |