東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2011年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2012年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2012年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2012年度の目標 >> 女性排尿障害センター

女性排尿障害センター 活動報告・2012年度の目標

女性排尿障害センター開設5年になります。いらっしゃる患者さんに伺うと、インターネットで家族が探してくれたという方が多いです。私が自分で検索してみてもそれほど上位にくる訳ではなく、いくつも表示されるサイトの中からわざわざ探しておいでいただけることに感謝しています。現在はそれほどアップデートも頻繁にしていないため、今後はなるべくこまめにメンテナンスを心がけます。

手術件数そのものは腹圧性尿失禁へのTVTスリング8、間質性膀胱炎の水圧拡張4、尿道憩室の切除術2、膀胱膣瘻の根治術1、尿管狭窄に対する尿管膀胱新吻合術1と件数は全体に低調です。その理由としては青山病院でのTULを立ち上げるために小内が毎週月曜日なるべく青山病院にいけるよう、本院での手術をセーブする気持ちが働いたことや、震災によるQOL疾患での受診を控える気持ちなどが影響していたと思われます。前田先生、橋本先生、清水先生のご努力により青山病院でのTUL、f-TULは完全に軌道に乗ったため、今後は自分の手術をどんどんいれていく予定です。また現在本院では膀胱脱への治療は前壁補強術しか行っておりませんが、東医療センター骨盤底再建診療部巴ひかる先生のところへ勉強に行かせていただき、遅まきながら性器脱へのメッシュ手術(TVM)にも取り組む予定でおります。また現在済生会栗橋病院や戸田中央総合病院で女性排尿障害外来を月1回行っており、そちらでも腹圧性尿失禁へのTVTスリング手術を行っております。潜在患者さんはまだまだたくさんおられるはずですので、周囲の病院の泌尿器科と差別化を図る意味でも女性排尿障害外来の存在を利用していただきたいと思っております。

ビデオウロダイナミクススタディはコンスタントに毎週水曜日午前に3件行っています。始めて以来ずっとひとりぼっちだったのですが、昨年から角山先生が参加して下さっています。いままではどんなに興味深い所見がとれても分かち合う相手がいなかったのですが、今は角山先生とその場でディスカッションすることができます。知的に好奇心を刺激してくれる相棒の存在はありがたいものです。泌尿器科医としてプラスαを求めておられる先生がいましたら、いつでもご参加ください。

神経因性膀胱がらみの講演会としては9月にウロロジーフォーラム(外部の一流の講師をお招きして行う講演会)を企画中です。また、12月には第5回関東ウロダイナミクス研究会をなんと女子医大が当番幹事として開催します。詳細はまたお知らせ致しますが神経泌尿器、神経因性膀胱では有名な先生方が目の前でウロダイの所見をもとにディスカッションするというぜいたくな研究会です。院内で行いますので皆さまぜひぜひご参加ください。そして会を盛り上げて下さい。

間質性膀胱炎の基礎の研究は足踏み状態です。共同で研究していた企業が、いろいろな理由により今後共同ではできなくなりました。人生いろいろ、男もいろいろ…って歌詞ではありませんが、仕事場のすぐ近くで研究できるこの理想的な環境を生かして、一歩でも半歩でも進んでいきたいと思っております。

今後とも排尿機能班を応援くださいますよう、よろしくお願い致します。

小内友紀子

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