東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2011年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2012年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2012年度の目標6.業績目録7.あとがき

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 Endourology(特に下部尿路疾患):TUR-Pと尿路結石、minimally invasive surgery部門

Endourology(特に下部尿路疾患):TUR-Pと尿路結石、minimally invasive surgery部門 活動報告・2012年度の目標

まず尿路結石症について報告します。

2011年4月より、青山病院にて本格的にTULを毎週月曜日に施行を開始しました。そのため本院では2011年は大人症例に関しては、f-TULが1件、尿管結石に対するTUL6件、膀胱結石に対するTULが5件と大幅に減少しました。尿路結石症部門では、青山病院の前田先生、橋本先生と協力し、私清水と小内が月曜日に青山病院に行き一緒に治療を施行するという形態をとっています。青山病院における尿路結石症手術の症例数は青山病院の報告を参照していただくことにします。ホルミニウムYAGレーザーの活用により、青山病院では毎週月曜日は2例の尿路結石の治療を施行しております。TULに関しては、だいぶ手技も確立され、尿管狭窄を合併している時は尿管のバルーン拡張術を併用して行います。f-TULに関しても、手技は確立されつつあり、腎盂内結石に関しては一部硬性尿管鏡を用いて施行しております。最近では珊瑚状結石に関してもf-TULを複数回施行することにより、PNLを施行せずにf-TULのみで完全破砕と結石排出が可能になっております。ただ珊瑚状結石の破砕を複数回施行する場合、1回の施行時間が長くなると、術後感染症や敗血症をきたすことがあり、注意が必要です。PNLも施行しております。

今年度は、珊瑚状結石のf-TULの更なる手技の確立と、最近世間で試行されつつあるPNL併用のf-TULの施行も考えています。

次にTUR-Pについて報告します。

TUR-Pに関しても青山病院での施行が一般的になり、2011年はTUR-Pは本院では8例にのみ施行されました。ただそのうち1例に関してはホルミニウムYAGレーザー使用による、HoLAPを併用しました。2012年は症例数は更に少なくなる可能性はありますが、心疾患合併症例などは本院での厳重な術後管理が必要となるため、無くなることはないとは思います。HoLAPなども引き続き施行する予定です。

Minimally invasive surgeryについては、これも青山病院での施行も多くなりますが、最近では、腎盂腫瘍に対してホルミニウムYAGレーザー使用で腫瘍の焼灼蒸散を施行しております。また尿道狭窄に対してホルミニウムYAGレーザー使用でのレーザー内尿道切開術も施行しております。更に引き続きNd-YAGレーザーを使用した、腎出血に対するレーザー焼灼止血術も施行して効果を得ております。2012年も以上のようにレーザーを用いた治療を本院・青山病院で施行する予定です。

今後とも皆様からの紹介と皆様の御協力何卒よろしくお願いいたします。

清水 朋一

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