米沢に赴任して約一年経ちますが、美味しい食べ物や酒などにどっぷり浸かっていて徐々に体重が増えていくのを感じます.この様な環境で医師としての技術/精神を研鑚させて頂き医局や三友堂病院には感謝しております.
この一年は、今まで先輩方が培ってきた地域での信頼を礎に全国標準的な泌尿器科医療を患者様に提供できるよう心がけてきました.また、低侵襲治療を実行し入院期間を短縮し今後DPCを導入する当院に当科として十分適応できるように徐々にシステムを変更していきました.具体的には、積極的に鏡視下手術を導入し2007年度は上部尿路腫瘍に対して6例施行しました.当科の収益の柱である前立腺生検は60例施行し、36例に前立腺癌を認めました(内、前立腺全摘除術17例)。そのうち、他院からの紹介は20例ほどあり更に地域連携を深めていくことを今後も強く考えています.最近は、当院の活動を地域の病院/開業医の先生方に認知していただき徐々に手術目的で紹介していただけるようになってきました.その他、ESWL 126例 TUR-P 16例 TUR-Bt 9例と前年度と比較し同程度の症例数でした。対外的な活動としては、米沢市民に泌尿器科疾患に対して理解を深めていただく目的で施行した医師会/市内泌尿器科懇話会主催の市民公開講座にて講演する機会を与えていただきました.今後もこの様な活動を行い三友堂病院での診療内容を理解して頂ければと考えております.
診療体制は、月から木曜までは外来を行い、月曜は前立腺生検、水曜はESWLを行っています。一年通じて大きな事故やトラブル無く診療できたことは、八千代医療センター 鬼塚 史朗先生、 東医療センター 伊藤 文夫先生、 成人医学センター 小林 裕先生、 医局移植グループの先生(清水 朋一先生、白川 浩希先生)の協力あってのことにて感謝しております.2008年度も、前年度同様事故のないように気を引き締めて診療にあたりたいと考えております. |