昨年、病院全体としては、災害拠点病院の認定、ISO9001の認定を得、病院がより発展するための仕組みが着々とできあがっている感がありますが、その分、医療以外の運営に関わる雑事、会議が非常に多くなってきており、本年は、少し後ろを振り返り、煩雑となった仕組みを整理する年となりそうです。しかし、そうは言っても、地域支援病院の認定、地域がん診療連携拠点病院認定、地域連携パス作製に向け準備をすすめており、また、11月には、日本クリ二カルパス学会を当院で主催するため、今年も大変忙しい年になりそうです。
泌尿器科としては、当院が、研修指定病院で、初期研修医を毎年10名受け入れている関係もあり、魅力ある教育環境の整備を目標としてきました。具体的には、早朝の回診前のカンファ、術前症例検討会、病理カンファ、入院患者を対象とした病棟看護師とのカンファ、病棟合同勉強会などを行い、また、学会の積極的参加の義務付けを行い、若い先生が、基本的な考え方を正しく身に付けられる環境を整え、また、その考え方を、実際の症例で学べるに足る症例数の確保に努めてきました。手術症例は、一昨年と比較し、やや減少していますが、前立腺全摘28例など全身麻酔症例は増加しており、一応の環境整備は整ったものと思っております。さらに、毎月、泌尿器科医局会を行い、運営上の問題点を話し合い、改善するよう努めています。来年度の目標は、引き続き、これらをさらに発展させ、中身の濃いものにすることにあります。 |