「医療法人社団ときわ会 いわき泌尿器科」および「医療法人社団ときわ会 泉中央クリニック」は、以前より業務提携してきました「財団法人竹林病院」と2007年10月1日をもち合併することとなりました。これを機会に名称を「財団法人ときわ会」と改め、それぞれ「財団法人ときわ会 いわき泌尿器科」、「財団法人ときわ会 泉中央クリニック」、および「財団法人ときわ会 竹林病院」と変更することになりました。
これは数年後に予定している新病院開院に向けての布石です。現在はこれまで以上に地域医療に貢献できるような泌尿器および透析病院の開院準備に取り掛かっているところです。これまでの歴史も診療内容も違う2つの組織が合併し新病院を作るため、まずは人の交流から準備を行っています。またそれに並行して新病院のデザインも開始しています。
開院は約2年後を目指して準備中です。いわき泌尿器科での泌尿器症例も着実に増加しています。また透析症例もいわき市内の医療状況より、これまで以上にいわき泌尿器科に集中する傾向があります。こうした環境で現状に満足することなく、高い質の患者サービスを行える病院設立に向けて準備していますので、何卒皆様のご支援の程、宜しくお願いいたします。
また診療面では、いわき泌尿器科では2006年6月に限局性前立腺癌の治療としてHIFU治療を福島県で初、東北で2番目に導入しています。HIFU(High Intensity Focused Ultrasound、高密度焦点式超音波)治療とは、強力な超音波を一か所に集中させて、焦点領域だけを60度から90度に加熱し、組織を熱凝固、壊死させることによってがんを治療する方法です。実際は経直腸的にプローブを挿入し前立腺に焦点を絞って超音波をあて、この焦点をコンピュータ制御により少しずつ前立腺内を移動させ治療していきます。治療時間は2〜3時間、腰椎麻酔で行います。入院は4日間を基本としています。
HIFUは自費診療のためいわき地区でどのくらいの患者さんが希望されるか未知数でしたが、いわき市のみならず福島全域から、また隣県の水戸市からも症例が集まり2007年の1年間で72例の治療を行いました。HIFU導入からの累計は2007年12月末で93例となっています。2008年の早い段階で100例を超える予定です。前立腺癌治療の低侵襲治療のオプションの一つとしてぜひご健闘をよろしくお願いいたします。
ときわ会グループでは、ホームページ上で特にいわき泌尿器科での活動を中心にお伝えしています。
アドレスは www.tokiwa.or.jp ですので、皆様一度ご覧になってみてください。 |