成人医学センターに赴任して1年5ヶ月経過しました。
今回初めて成人医学センターでの活動報告をさせていただきます。成人医学センターは女子医大のひとつのボランチで、東京渋谷クロスタワービルの20〜22F(旧東邦生命ビル)にありますが皆さん全く詳細は不明と思います。少し成人医学センターについてご紹介させていただきます。成人医学センターは、昭和50年3月開設。泌尿器科部門は、平成9年4月より、非常勤にて現、合谷准教授、中澤准教授、龍治先生が交代で月2〜3回外来をされておりました。平成13年6月より鬼塚先生が、初代常勤医として、平成18年9月まで、5年3ヶ月勤められ、鬼塚先生の八千代医療センター移動に伴い、平成18年10月より小林が2代目常勤医として常勤しております。
成人医学センターの特徴は、女子医大の中で検診センターを中核とした、外来部門に当たります。現在、検診会員は、約2600名、検診企業は、約18社あり、また、一般患者さんの診察行っております(実際は一般患者さんの方が多い)。
検診でPSA高値を主訴に、泌尿器科にかかられる患者さんが他の施設よりかなり多いのではないかと思います。現在、外来を週3〜5日(週により異なる)、外来検査は、月曜日、金曜日の午後に施行しております。
当センターでできる検査は、膀胱鏡検査、CT、IVP、尿道造影などの造影検査、エコー検査で、MRIに関しては青山病院でお願いしております。昨年の外来でのTRUS下前立腺針生検は約30例で、そのうち約65%に前立腺癌を検出しております。検診会員さんの中で、開院当時よりの方が80歳を超える方も多く、生検の適応を決めるのに悩むことも多いこの頃です。また、当初より、循環器科、消化器科がメインで発展して来たセンターですので、抗凝固剤を内服されている患者さんが多く、昨年4月、青山病院に前田先生が赴任されてからは、75歳以上の高齢者、遠隔地住居者、抗凝固剤内服者に関しては、安全面からも青山病院に1泊〜数日入院での生検をお願いしております。早期癌患者さんには、本院の前立腺センターで治療を希望され患者さんが多く、橋本先生はじめスタッフの方には大変お世話になっております。検診会員さんが多く、病状などについて、I.Cを納得するまで聞こうという方が多いので、外来1人あたりのかける時間はやはり長くなっております。
また、昨年7月より、当センターにも日立製作所製のオーダリングシステムのコンピューターが導入されました。導入前後は本院時代と同様だいぶ外来制限などいたしましたが、一応現在、問題なく?稼動しております。
当院では、手術設備、入院施設がありませんので、手術適応のある患者さんは、居住地などにより、女子医大関連施設に紹介して手術をお願いしております(手術のお手伝いや、術者でお伺いすることもあります)。
今年も、丁寧親切な外来診療に力を注いで生きたいと存じます。益々、諸先生方のご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。 |