東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2007年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2008年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2008年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2008年度の目標 >> 尿路結石、minimally invasive surgery部門

尿路結石、minimally invasive surgery部門 活動報告・2008年度の目標

2007年度より、一応尿路結石の責任者として、働いております。minimally invasive surgery部門については、腹腔鏡視下手術は、ドナー腎摘については移植部門より、腫瘍については腫瘍部門より、腎盂形成術については小児泌尿器科部門より報告があると思います。またBPHに対する治療についても下部尿路部門より報告があると思います。ということで、2007年度の尿路結石について報告したいと思います。

まず体外衝撃波結石破砕(ESWL)については、1995年発売のDornier社のU/15/50の体外衝撃波結石破砕装置をなんとか稼動して、2007年はのべ123回のESWLを施行しました。ただし80例に対してであり、何回も破砕しなければならない症例も多々ありました。器械の老朽化もあり、電極の交換や頻回メンテナンスでなんとかしのいできました。このような旧式の器械でもESWL担当の先生のテクニックにより、ある程度の破砕効果も得られており、先生方には感謝しております。またESWLに関する事故と、患者さんよりの苦情も発生し、関係各先生には御迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。事故に関しては、Dornier社の技師さんによる講習をしたことによりその後大きな事故は起きておりません。

2008年度ですが、今年度は新しいESWLの器械(ドイツ・シーメンス社のLITHOSKOP)が導入される予定であります。この新機種の導入と、新たに外来棟の地下の部屋での使用が可能になるとのことで、破砕効果もさることながら、待つ期間も短く、多くの患者さんへの治療も可能になるということで期待しています。新しい器械を導入することにより、この器械での破砕効果など臨床研究を含めた学会発表ができることとなりアカデミックにもなると思います。また、破砕効果の向上により、珊瑚状結石の治療としてのESWLについても検討したいと思います。
PNLやTULに関しては、手術枠の関係上外来担当医の先生方にまかせており、多大な御迷惑をおかけしております。2008年度はなるべく関与したいとは思いますので何卒よろしくお願いいたします。ただし、TULに関するデバイスとしてストーンコーンを導入するなど、機材に関しては今後とも最適なものにすべく画策しております。
HoYAGレーザーは今年度は購入不可能で、今まで通りボストン社より借りることになり皆様には御迷惑をおかけすると思いますが、何卒よろしくお願いいたします。

尿管結石に関しては嵌頓結石とそれによる、腎盂腎炎・膿腎症の患者さんも散見され、尿管ステント留置、腎瘻増設の処置など病棟の先生には御迷惑をかけております。ただしこのような症例は経験をつんだほうがよいので病棟の先生におきましては、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
以上尿路結石活動報告と2008年度目標となりましたが、今年度も何卒よろしくお願いいたします。
清水朋一

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