東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2007年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2008年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2008年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2008年度の目標 >> 外来部門

外来部門 活動報告

外来部門は患者さんに対する当科の顔であり、できるだけ円滑に質の高い医療を提供したいと昨年の目標に記載していました。初診担当一人、再診担当3〜4人で、1日平均初診13人、再診120人を対応しています。
検査は膀胱鏡1日3〜4件、透視検査、処置は週2回ですが8件、前立腺生検は週1回ですが6〜7件。ウロダイナミクスは2週に1回3件。ESWLは週1回3件施行しています。

外来では電子カルテ導入後4年目になり、カルテを使いこなすスタッフが多くなったせいか、30分あたり3〜4人対応する先生も増えてきています。手術療法、放射線療法などを希望する新患も増えるため、薬物療法で安定しているかたは余丁町クリニックなどの他院で通院していただき差別化を図って、大学での新規患者さんへの対応する容量を増やしてきています。
各ブースには看護師がおらず、医師一人で診療、予約などをおこない、車いすなどの対応もせざるを得ない時があるため、事務、ヘルパー、看護師と毎月連絡会にて連携を強化しています。
処置室はDMセンターと共用のため、DM,腎センターの膨大な外来患者が毎日押し寄せています。医師の処置番が点滴などもおこなっていましたが、昨年から点滴ができる看護師が育成され、業務改善がされてきています。またゾラデックス®の注射の看護師による施行も、全スタッフに指導した後導入しました。当初看護師が施行するのに苦情がくるかと考えていましたが、医師が来るまで待たずに済むことが予想以上に歓迎されています。やはり待ち時間とはサービスの質をかなり落とすようです。

前立腺生検では、periprostatic anesthesiaが有効で、疼痛の除去に貢献しています。また、ニューキノロン、セフェム耐性大腸菌による急性前立腺炎、肺血性ショックを3例経験したので、感染対策かと協議し、心内膜炎予防に準じてカナマイシンの少量投与を導入しました。以後肺血性ショックは経験していません。筋肉注射とし看護師に施行してもらっています。また初回生検で陰性だった症例で、MRIで腹側に腫瘤が同定された患者さんには局所麻酔を追加し経会陰生検も追加しています。MRIの造影画像、拡散画像により内腺およびその周辺からの発生した癌をよく検出できています。
透視検査、処置にはベッドフリーの医師が少なく、病棟班に週ごとに交代で施行してもらっています。研修医にはちょうどいい手技の研修となっていますが、電子カルテ導入にともない病棟医の負担がおおきくなっており、来年度は指導医はベッドフリーで回せればと思います。
ESWLはこれまでドルニエの機械で更新しておこなってきました。対応できる医師が少なく、収益部門なのですが週1回で施行してきました。来年度はシーメンスの最新機械が導入される予定になっており、新人が戦力になり病棟に余裕がでてきたら週2回の施行を目標にしています。

外来は当科の顔であり、研修、収支のうえでも泌尿器科にとって大事な部門ですので、今後も可能なことろから改善していただければと思います。1年でできる改善は限度がありましたが、今後も外来医として改善に協力していきたいと思います。1年ありがとうございました。
橋本恭伸

[ ページトップへ戻る ]
外来部門 2008年度の目標

・業務の効率化、
特にこれから当日入院(まずはドナー)を考えた場合、承諾書や同意書の渡しを落とすことなくスムーズに入院ができるようにするにはどうするか。
また、何が無駄か、あるいは問題かよく看護師、クラーク、受付と情報を共有できるよう努める。
尾本和也

[ 前のページへ戻る ] [ ページトップへ戻る ]

Copyright (C) The Society of Urological Disease at TWMU All Rights Reserved.