東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 講演会一覧設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2024年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2025年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2025年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2025年度の目標 >> 済生会熊本病院

済生会熊本病院 活動報告

本年度、当院では計781件の手術を実施し、そのうちロボット支援手術は336件を占めました。2024年10月には、手術支援ロボット「da Vinci Xi」の3台目を導入し、南九州で初となる3台体制での稼働を開始しました。済生会熊本病院には、熊本県内のみならず宮崎県や鹿児島県など近隣県からも多くの患者さんが来院されており、手術待機時間の長さが課題となっていました。しかし、この3台体制の導入により、手術の提供体制が強化され、待機時間の短縮が期待されています。

また、3台体制となったことでデュアルコンソール機能を活用し、指導医が若手医師と操作を共有しながら手術を進めることが可能となりました。これにより、若手医師が執刀する機会が増え、技術継承の促進に加え、患者さんにとってもより安全で質の高い手術の提供が実現できると考えています。ロボット手術技術の向上に関心のある方には、熊本での研修もぜひご検討いただければと思います。

さらに、本年度より「経尿道的前立腺釣り上げ術」を新たに導入しました。この手術法は、前立腺肥大症の治療における新たな選択肢となり、患者さんの負担を軽減しながら、より効果的な治療を提供することが可能となりました。高齢者の多い地域において、悪性腫瘍だけでなく排尿障害の分野においても、今後さらに新しい技術を取り入れ、患者さんに最適な医療を提供していきたいと考えています。

個人の活動としては、ロボット手術に加え、排尿障害や下部尿路症状の診療に注力しました。また、間質性膀胱炎研究会のホームページを参考に、泌尿器科医以外の開業医の先生方からも患者さんをご紹介いただく機会が増え、治療につながるケースが多く見られました。来年度は外来担当医となりますが、これからも自身の専門性を生かし熊本地域医療の発展に貢献してまいります。


2024年度の振り返り

  • 腹腔鏡手術の技術向上(LSC完遂)→未達成。(メッシュ縫合は上級医施行にて完遂せず)
  • ロボット手術の技術向上→達成?(2023年度よりは向上したと思う)
  • 排尿障害分野の分野における新規患者獲得→達成(紹介患者の増加あり)

2025年度の目標

  • 引き続き排尿障害分野におけるさらなる患者獲得

濱崎和代


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