井口腎泌尿器科グループは、親水, 亀有、新小岩、船堀、北綾瀬の5つのクリニックを有し、船堀は外来診療のみですが、あとの4施設は透析施設が併設されています。その中でも親水は有床診療所として19床の入院ベッドと手術室を完備し、グループの中核を担っています。親水は井口理事長、亀有は荒川先生（元神戸大学医学部泌尿器科客員教授）、新小岩は安藤先生（元東京大学循環代謝病学准教授）・清田先生（元慈恵医科大学泌尿器科教授）、北綾瀬は窪田先生（元川口済生会病院腎臓内科部長）と泌尿器・腎臓内科のスペシャリストが院長として在籍され、質の高い医療を提供しています。2024年4月には女子医大第生理学講座の教授であられた三谷昌平先生が親水に赴任され、透析管理、外来・病棟業務を担当されています。またすべてのクリニックで医局員の先生方に外勤として来て頂いており、この場をお借りして感謝申し上げます。

グループ合計で透析患者400人前後、外来患者6000人／月（泌尿器科4000人／月）と症例数は多く、入院や手術が必要な患者さんは親水で診療を行っています。親水では麻酔科を要する手術日が週1回あり、経尿道的手術を主に行っています。2024年度はTURBt 44件、CVP18件施行しました。アクセス関連手術や包茎などの局麻手術は毎日できる体制をとっており、PTA102件、内シャント造設（グラフト含む）27件、長期留置カテーテル9件、包茎手術8件、コンジローマ手術7件施行しました。前立腺生検も積極的に行っており、経直腸48件、経会陰14件施行しました。泌尿器関連の手術・検査は主に私が、アクセス関連手術は井口先生を中心に行っており、アクセス関連は北綾瀬でも2024年度、120例程度施行しました。

病棟では、透析患者、手術患者、術後リハビリ、尿路感染症、緩和治療、レスパイトなどの入院管理を行っています。グループ内のクリニックや近隣病院からの紹介が多いですが、足立医療センターからも緩和治療や術後リハビリが必要な患者を送って頂いています。他の施設の先生方も転院先にお困りのことがありましたら是非ご相談下さい。

2025年度は親水院長に医局の大先輩であり、前自治医科大学教授の八木澤隆先生をお迎えすることになりました。井口理事長、八木澤院長の元、今まで以上にアクティビティを上げ、透析患者・手術症例を増やし、将来的には若い医局員を派遣してもらえるような教育施設を目指していきたいと思います。今年も宜しくお願い申し上げます。

井口腎泌尿器科　船堀　院長　土岐大介