戸田中央総合病院の泌尿器科、移植外科の1年間の報告をさせていただきます。
2017年4月からの人員としましては、東間先生をはじめとして、尾本、飯田先生に清水先生が大学から戻ってこられ、当院2年目の室宮先生、島田先生、それと新たに坂本先生を加えたメンバーでスタートし、手術、外来、病棟業務を行っております。
泌尿器科関連ではRARP症例を増やすために、主な紹介先である新座志木中央総合病院、朝霞台中央総合病院、佐々総合病院へ出向いて患者を紹介していただくようお願いしておりましたが、2017年度には地域連携の会を行い、さらに近隣の施設にお願いして積極的に患者を紹介していただく努力をしてきました。2017年RARP症例は51例ですが、ますます症例数を増やせるよう努力していきたいと思います。ダビンチを用いた腎部分切除術は2017年7例施行し、ようやく開始から10例をこえるようになりました。RCC症例はそれほど多くありませんが今後も積極的に取り組む必要があると考えます。またTUL関連では2017年2月に長年申請していたレーザー関連機器を購入することができ、レーザー関連の砕石手術は68例と昨年50例より多くの症例を経験いたしました。さらに症例を増やしていければと考えております。
移植関連では年間症例数が12件と症例が伸び悩んでいる状態です。埼玉県内で腎移植を行う施設は4施設で当院はその中で症例数は最多なのですが、かなりの症例が都内や八王子の病院に流れているようです。それらの患者を当院に紹介していただけるよう引き続き、月に3-4回ですが、医療連携の職員とともに近隣の透析クリニックや医院を訪問して顔を覚えてもらおうと思っています。また、昨年から腎臓内科とCKDカンファレンスを行って相互の連携を図っており、腎移植希望患者の紹介やアクセス関連の紹介やトラブルに対応するなどしております。
来年度目標
- 手術症例の増加(特にダビンチ手術、移植手術の増加)
- 地域連携の会を年3回程度開催(新規患者獲得のため)
尾本和也
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