東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2017年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2018年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2018年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2018年度の目標 >> 済生会栗橋病院

済生会栗橋病院2017年度活動報告・2018年度の目標

2017年度の済生会栗橋病院は小林、北嶋、小谷の3名のメンバーで始まりました。4月に当院にて長年勤務して頂いていた北島先生が朝比奈医院へ移動となり、代わって金光先生と石山先生が大学より赴任され、ほとんどの期間を小林、金光、小谷、石山の4名体制で活動をおこないました。

近年の医療機関を取り巻く環境は特に厳しく、当院もここ数年赤字経営でしたが、一昨年からの経営再建のためのプロジェクトが職員一丸で行われ、現在、改革の真っただ中を邁進しており、昨年度は黒字化に転換しております。

私事でありますが、昨年4月より当院の副院長を拝命し日々悪戦苦闘をしております(雑用が忙しくなり医局の先生にはご迷惑をかけていますが)。病院業務改善のため今年は、ISO9001を取得することを目標に掲げ、昨年4月より活動を行い、2月にはISO9001の審査を受審し取得できる運びとなりました(僭越ながら小林がISO委員長を務めさせていただいております)。
また、当院も開院30年となり病院自体も老朽化しており、今後の病院の在り方などについての議論が始まっており、加須市への新病院移転計画に関しても、本年度中に結論が出る予定です。

臨床の部門では、昨年1年の外来体制は前年と変化なく、手術日の月曜日、木曜日を除き2診体制で行いました。1日の外来患者数は約40~50人/日/1診で、紹介型診療ですが増加傾向にあります。

手術に関しては、1か月の手術件数は平均20~25例前後で、昨年の手術検査件数は計779例でした。指導医2名、医員1名、後期研修医1名のスタッフ配置から小谷先生、研修医の石山先生には年間100症例以上の手術を経験していただいております。手術症例内容は、毎年最も多いTUR-BTが2ndTURを積極的に行うようになり、98例とここ数年100症例前後で推移しております。
内視鏡的手術も増加しており、鏡視下腎摘+鏡視下腎尿管全摘出術、鏡視下前立腺全摘出術で計21例(昨年16例)となっております。
また、相変わらず、尿路結石症例も多く、f-TUL+r-TULで70例でした(ここ数年は50~70例、ESWL69例)。前立腺生検も164例でした。

一昨年も書きましたが、当地で久喜市の中核病院である、近隣の新久喜総合病院(経営難のため、九州の病院グループに売却)、千葉大学泌尿器科の撤退後、常勤医は不在で、相変わらず泌尿器科過疎地域であり、当院が泌尿器科診療の中心となっており、益々当院の症例の増加、重要性が増すと考えられます。そんな中、大学のご厚意にて、長年の念願であった4人体制にして頂き維持して頂き、さらに気を引き締め臨床、教育、(研究)に取り組んでまいりたいと思っております。

最後に、当院の手術、外来診療のお手伝いに来て頂いている大学の諸先生方に、いつもながら大変感謝申し上げますとともに、今後ともご協力、ご尽力をお貸し頂ければと存じます。4月から済生会川口総合病院に移動される小谷先生(当院2年勤務)、済生会熊本病院に移動される石山先生(1年勤務)の益々のご健闘をお祈りいたします。


2018年度の目標

  1. 来年度も4人体制にして頂けるため、診療実績(手術も含め)を昨年度より更にアップさせること
  2. 学会発表、論文作成を積極的に行うこと
  3. スタッフ各自の自己研鑽(専門医の所得など)をすすめる
  4. 近隣施設との更なる地域連携をはかる
  5. 腹腔鏡手術をさらにすすめる(特に前立腺)
  6. 他科疾患の保険適応を追い風にロボット手術の導入を計画する

小林 裕


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