東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2017年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2018年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2018年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2018年度の目標 >> 東京女子医科大学東医療センター

東医療センター泌尿器科活動報告

2017年1月より東医療センター泌尿器科部長を拝命し、4月より常勤として勤務しほぼ1年が経過致しました。これまでより手術件数が増加し、また合併症を有する症例、下大静脈塞栓などの進行症例が増加したことも影響したかと思いますが、赴任当初は急変症例が続いたこともありました。しかし当直体制を取るようにしたり、病棟管理をより細かく指示を出すようにしていき、この半年間はそのような大きな問題が起きる事もなく、順調の経過しております。これは助教として土岐、橘、水谷先生が自身のトレーニングの他、指導医としての役割をしっかり果たしてくれていることと、後期研修医として研修中の岩元、本間先生がスタッフとうまく連携して管理に当たってくれているおかげです。あらためて、お礼を申し上げます。

昨年3月より稼働しておりますロボット手術も、本日(3月9日)時点で腎部分切除が71例、前立腺全摘が31例と100例を超える症例となっております。またそれ以外にも腎癌手術も100例を超えております。ブラッドアクセスの手術も開始し、着実に増加してきております。火曜日は午前午後2列、金曜日は午前午後1列でありますが、それを超える症例を入れて症例数を増やしてきております。入院定床は15でありますが、これもはるかに超えており本日の入院患者は24人になっております。これに伴い外来、入院収益ともに増加しており、東医療センターの黒字化には貢献できていると自負しております。

今後は、ロボット膀胱全摘も開始する予定であり、またなんとか腎移植も開始していきたいと考えております。ただそれにはマンパワーも必要です。東医療センターは、人数は少ないのにもかかわらずER体制などの維持、外来化学療法当番、外科系当直などのdutyはあり人手が取られ、夏休みで1人抜けるととたんに手術・外来が回らなくなり、先日も他院の先生に声をかけて手伝ってもらったというようなこともありました。われわれも東医療センターでの初期研修医で泌尿器科を選択してくれる方にはできるだけ手厚くして興味をもってもらえるようにして、医局員の増加に少しでも貢献していきたいと考えております。

移転も3年後となり、今年中には設計図がほぼできあがる予定です。都北東部の中核病院の泌尿器科として、またロボット手術、高度進展例に対する手術などいろいろな機能が果たせるようにいまから準備して行きたいと考えております。これからもよろしくお願い致します。

近藤恒徳


2017年度活動報告と今後の目標 東医療センター 骨盤底機能再建診療部

2017年度の活動報告

  • 昨年は本院医療事故の余波が消えたためか、一昨年より10%手術件数が増えたが、今年度はさらに20%増えた。とくに骨盤臓器脱症例が増えており、スコピスト:橘(土岐)先生、第2助手:岩元・本間先生でLSCを開始した。
  • 臨床治験2件進行中:① 難治性過活動膀胱に対するBotox膀胱壁内注入、② 間質性膀胱炎に対するDMSO膀胱内注入。
  • 論文業績の一部:① Prospective analyses of female urinary incontinence symptoms following total hip arthroplasty. Int Urogynecol J. 28: 561-568, 2017. (他施設大学院生を指導し博士論文を共著)、② A standard for terminology in chronic pelvic pain syndromes: A report from the CPP working group of the ICS. Neurourol Urodyn. 36: 984-1008, 2017. (共著)、③ Editorial Comment to Does the suburethral sling change its location? Int J Urol. 24: 854, 2017. ④ Editorial Comment to Are complications of stress urinary incontinence surgery procedures associated with the position of the sling? Int J Urol. 24: 150, 2017.
  • 毎日新聞朝刊:尿道カルンクルと子宮脱の解説、TBSテレビ:「その差って何ですか?」、日刊ゲンダイ、雑誌パンプキン、日本医師会生涯教育講座「女性の尿失禁」、今日の治療指針、ほか。
  • TCS、PPCS in Korea、IUGA regional meeting in鴨川でシンポジスト、ICSでポスター発表、日本泌尿器科学会でUpdate企画および卒後教育セミナーの演者、各種学会で座長・シンポジストほか。
  • 2017年4月(実際には1月)から女子医大医師会長となり、同時に東京都医師会代議員になったので、毎月地区医師会協議会に参加し対外的活動範囲が広がった。

2018年の目標

  • 骨盤臓器脱手術症例の増加。
  • ホームページの刷新(昨年から開始するも忙しくて完成できていない)。
  • 再発性間質性膀胱炎の手術成績と再発要因に関する検討。
  • LSC術前後の女性性機能に関する検討。
  • 混合性尿失禁の英文原著執筆。
  • 女性泌尿器科領域疾患の泌尿器科研修医への、よりsystematicな指導。

巴ひかる


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